こんにちは。マリアージュカウンセラーの斎藤芳乃です。
私たちは、日常的に繰り返される出来事や言葉、経験によって、あらゆる情報を潜在意識に取り込んでいます。そのため、不幸な状態を、深く記憶してしまうと、気付かないうちに、その不幸な状態に「慣れる」ということが起きてしまいます。
●やめたいと思っているのに......
例えば、いつもやめたいと思っているのに、どうしても散財してしまい困る。
あんなこと言わなければ良かった、と感情に任せた過去の発言を後悔するものの、それをやめられない。
こういった「自分がやめたい」「トラブルの元になっている」といったパターン、これが私たちを悩ます「不幸癖」です。
多くの人がここで、やめよう、自分自身を改善しようと試みるのですが、潜在意識にこうした情報が書き込まれてしまっているため、実際にその場面になると「自動的に反応してしまう」とか、「なぜか同じ行動をとってしまう」ということが起きるようになるのです。
●繰り返される不幸癖。どうしたら?ここでとても大切なことは、こうした「やめたいけれどやめられない不幸癖」は、できない自分が悪いのでは決してないということです。ただ単に「潜在意識がそういった不幸パターンに慣れてしまっただけ」にすぎません。
つまり、散財の場合は、「散財して後に、悔む」という、「後悔」というところまでがパターン化され、癖になっているんですね。
ですので、こうした悪癖や、不幸のパターンをやめたいときは、自分を責めるのではなく、「ほんの少しずつ、自分が望む新しいパターンや、幸せになることを慣らしてあげること」が必要なんですね。
●幸せな状態に自分を慣らしていこう例えば、散財してしまうのならば、意識して一つ重要なものを計画的に購入し、その上で、「計画的に行動できた自分」を褒めてあげるようにします。あるいは「必要なものだけを買うことができた自分」を認めてあげるようにします。
このように「買って後悔する、という不幸なパターンではない状態」に自分を慣らしていくことで、潜在意識には新しい成功パターンが書き込まれます。
まるで子どもを育てるように「よくできたね」「新しくひとつ、成功したね」というように、自分を失敗のパターンから成功のパターンに慣らしてあげることで、やがて、その新しい成功が癖になっていくのです。
●自分を変えるコツは、「子どもを育てるように優しく」最初から一気に何かを変えようとすると、無理矢理達成したととしても、また元に戻ってしまったり、リバウンドのように、もっと酷い状態を起こすことがあります。
ですので、「少しずつ」、自分を新しい状態に慣らして導いてあげることが大切なんですね。
私たちは、決して「変われない」ということはありません。
ただ、潜在意識によって、不幸のパターンが書き込まれているのならば、その反対の幸福に、少しずつ自分を慣らし、新しく書き換えてあげることが必要なんですね。
それが最初はほんの少しであったとしても、1週間も続けて、やがてあなたの中で癖付けされれば、かつての不幸パターンは完全に停止し、あなたの中で成功のパターン、幸せのパターンが自動的に動くようになっていきます。
運命も人生も、必ずあなたの手で変えることができます。
こうした心のメカニズムを知って、あなた自身があなたの運命を幸せなものに変え、最高の幸福を手にしていってくださいね。
photo by Thomas BRAULT