ニューヨーク在住の彼は現在18歳。デイリーメールによると、高校を卒業後、受験した全ての13大学から合格通知が届いたことでその名を知られるようになりました。さらに、ハーバード大学やコロンビア、コーネル大学やMIT(マサチューセッツ工科大学)はじめとする、いわゆる『アイビーリーグ』と呼ばれる8つのエリート大学すべてに合格していたのです。その素晴らしい功績が注目されただけでなく、どんな環境で育ったのかと大きな関心が寄せられました。
きっかけは両親の「逆境をはねかえす力」アメリカの大学には必ずエッセイと呼ばれる論文を提出することになっており、これが受験の際にはその人物像を理解するものとして大きく評価されています。その中で彼は、両親がアメリカ社会になじめずに、あらゆる困難に立ち向かわなくてはならなかったこと、またそんな逆境を超えてきた強さを書きました。
仕事がなかなか見つからず収入がなくとも、子どもには常にポジティブな姿を見せた両親。どんな困難にあっても、決してあきらめずに自分ができる最大の努力をすることのすばらしさを両親に教わった結果、彼の努力は報われたというのです。
子どもがやる気をなくす本当の原因、それは社会心理学の問題です。つまり家庭やご近所との関係性、その質にかかっているのです。責任感を持つことや、先のことを考えて行動すること。子どもの抱く実践的な「こうしたい」という野心も励ましたり叱ったりしてくれる人との関係性にかかっているのです。
という言葉からもわかるように、子どもが自分自身をどう導いていけばよいのか、未来に希望を見出すことが難しいとき。そんなときに身近な愛する人から受ける大きな精神的サポートは、どんなことよりも意味を持っていると言えます。
そして彼の下した決断は、イエール大学で、アルツハイマー研究に携わること。現在病気にかかる祖母を助けたいから、ということですが、家族に「恩返し」するだけでなく、社会に大きく貢献していくであろう彼のこれからの活躍に注目です。
[デイリーメール,ニューヨーク・タイムズ]
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