4月13日から3日間、タイでは旧正月を祝う「ソンクラーン」が始まります。ソンクラーンといえば「水かけ祭り」としても有名。この時期のタイは、気温40度近くになる地域も多いので、あちこちで派手に水を掛け合って新年の到来を祝います。
日本にもおせち料理があるように、タイにも新年を祝う正月料理が存在します。それが、カオチェー。カオはタイ語でごはん、チェーは(水に)浸す。つまり、冷たい水に浸したごはん料理なんです。
バンコクのおすすめレストランタイ宮廷料理として発展したカオチェーは、うっとりするほどに優雅。ソンクラーン時期には、暑気払いのメニューとして多くのレストランでも登場します。なかでも素晴らしいのが、バンコクにあるJim Thompson Restaurant and Wine Barのカオチェーです。
有名なタイシルク王、ジム・トンプソンの蒐集品を展示する「ジム・トンプソンの家」併設レストランにて、タイ伝統レシピによるカオチェーをいただくことができます。
花とタイハーブたっぷりの伝統料理気になる中身はというと、メインはなんといってもカオチェー。ジャスミンとダマスクローズで香りづけをした冷水にごはんを入れた、冷やし茶漬けのような食べ物です。バタフライピーと呼ばれるタイハーブの花で青く色づけをしたごはんと、バラの花びらのコントラストがたまらなく素敵。花の香り付きのごはんは、思いのほか上品。ただし味はほとんどないので、濃い味付けのおかずと共にいただきます。
おかずには、ひき肉詰め唐辛子のフライ、細切り肉の甘辛炒め、エビ味噌(カピ)を丸めて揚げたものなど、タイの伝統的惣菜が並びます。さらっとしたカオチェーに、タイ惣菜の濃厚な風味がぴったりとマッチ。タイの伝統芸術である繊細なカービングが施された野菜やハーブが華を添えて、目も舌も喜ぶ料理に仕上がっています。
ひんやりと清涼感を運んでくれるタイの正月料理。この時期タイを訪れることがあれば、ぜひ試してみてはいかがでしょう。Jim Thompson Restaurant and Wine Barのカオチェー(上記写真すべて)は、4月末までの限定ですが、カオチェー自体はタイのあちこちのレストランで出会うことができますよ。
Jim Thompson Restaurant and Wine Bar
住所:6 Soi Kasemsan 2, Rama 1 Road
Tel:02-612-3601
営業時間:9:00〜23:00
"Jim Thompson's Khaw Chae Special Set"(320タイバーツ、税・サ別)4月1日〜30日限定