「本当に大切なものはお金では買えない」という話をよく耳にします。そう言われると、お金で買えるものはたいしたものでは無いのだと安易に考えてしまうけれど、逆に言えば、お金で買ってしまったがために、じぶんにとって重要でなくなってしまう可能性もあるのかもしれません。
そう考えるきっかけをくれたのは、商品をお金意外で買うというコンセプトのサイト「WITHOUT MONEY SALE」です。
「お金では買えない価値」を実感「モノにはお金以上の価値がある」ことを伝えるために設立されたこのサイト。こちらで商品を買うには、お金のかわりに「愛」(たとえば、その商品への愛をこめた原稿用紙数枚)や「知恵」(たとえば、その商品をよりよくするためのアイデア)、「時間」(たとえば、商品をつくった人に弟子入りする)などが対価になります。
そして商品の出品者は公募。毎回ひとつの商品が出品され、販売個数も事前に設定されます。
第一弾は「幻の梅干し」
気になる第一弾の商品は、国産オーガニックコスメ「amritara」がプロデュースする徳重紅梅園「鶯宿梅の幻の梅干し」です。
鶯宿梅とは、平安時代に詠まれた「鶯宿梅」という有名な歌の題材になっている、1200年の伝統を誇る古来品種の梅なのだとか。その鶯宿梅を、有機の滋養に満ちた大地で無農薬栽培し、同じく無農薬の紫シソ、天日塩だけを原料に、先祖伝来の製法に従い9年間樽の中でじっくり熟成させたのが、今回の梅干しです。
「愛」「知恵」「時間」で買う鶯宿梅の木と果実
この梅干しを購入する方法は、「愛で買う」「知恵で買う」「時間で買う」の3種類。「愛で買う」場合は、梅干しへの愛を原稿用紙3枚程度に綴ります。また「知恵で買う」場合は、梅干しを盛り上げるアイデアを3つ挙げます。そして「時間で買う」場合は、梅干しを深く理解する時間として2時間のあいだ宮崎県 徳重紅梅園の生産者の徳重文子さんの梅への想いを聴き、梅干しづくりを学びます。
生産者の徳重文子さん
「鶯宿梅の幻の梅干し」の販売個数は、限定10個。限定数に達し次第、販売終了となるそうです。
お金でカンタンには買えない品を、お金以外のかたちで買う。そうすることで本来の価値が実感でき、またモノのたいせつさ、製作者の想いなどをあらためて知ることになるのかもしれません。「WITHOUT MONEY SALE」サイトは本日、2/27(金)オープン。これからつづくラインナップも見逃せません。
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