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子どもたちの「動」と「静」【根本きこの島ごはん】

2015/02/27 19:30 投稿

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週に2回の学びの日、寺子屋のようなこの日は隔週で山登りのカリキュラムがあります。

まずは自分たちが住んでいる場所を知る、という目的のため、子どもたちと自然のなかを歩きます。どこにどんな木があるのか、川の上流と下流、季節の花、実......。

わたしの育った那須高原の実家の裏手には、ちょうどいい具合の雑木林がありました。毎日そこで遊んだ記憶は、おとなになった今でもくっきりと鮮やかに残っています。野いちごの茂みをくぐり抜けると落葉樹の林があり、その先には竹やぶがありました。松ヤニや薬草を見つけたり、息をのむほどうつくしいリンドウの青い花や大振りの山百合を摘んだり、春夏秋冬さまざまな風景に変わるたび、その季節の到来に胸がときめきました。自然のなかでの遊びはパターンがなく、そのときそのときでくるくる動きます

今、子どもたちが夢中になっている「秘密基地作り」も、たいての子どもなら経験した思い出があるでしょう。石や枝をうまく組み合わせて作る、自分たちの居場所。

山登りの担当は、お父さんたち。「今日は、海へと続く獣道のゴミ拾いしようか」と、そうじ道具持参で出かけて行きました。しばらくすると、ゴミ袋4袋分のたくさんのゴミを持って戻ってきました。帰宅早々、長男が「お母さん、海で泳いできちゃった!」とさっぱりした顔で報告。どうやら海まで行って、そこにあるプールのような潮溜まりでみんなでひと休みしたようです。

すごくきれいな場所だったよ! 今度そこでピクニックしようね」と子どもたち同士で盛り上がっていました。

午前中はそんな感じで体を動かす時間を過ごします。お弁当を食べたら、午後のカリキュラム。今日は静物画を描きました。森で拾ってきた石や葉っぱ、木の実を描いたり、果物を描いたりしました。いつもは水彩なのですが、今回は初のアクリル絵具。色の重なりを味わいながら、真剣に描いていました。午後担当のわたしはただ「いいね、素敵だね」というだけ。何も教えないし、むしろ教えることはないような気がします。「上手」や「下手」の価値観とは違う「静かにものを見て、描く」という作業。

「動」と「静」のコントラスト。その体感を通じて、バランスを整えることを意識しています。

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