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心も空間も浄化する! テーブル席で学ぶ「お香」講座

2013/01/28 20:02 投稿

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「お香」の香りをかぐと、懐かしくて落ち着いた気持ちになります。香りだけでなく、煙の立ちのぼる様子を見ていると、ゆったりとした気分にもなります。

ただ、きちんとお香のことを知りたくても「香道」の教室は、畳に正座をして着物で参加して、などと敷居が高いイメージでした。そう思っていたら、テーブル席で受けることができるワークショップを発見! そこで今回は、お香の基本をご紹介します。

●香りは「かぐ」ではなく「聞く」

「日本のお香の歴史は、飛鳥時代から始まり、香木は仏教とともに大陸から伝えられました。 香木は漢方と同じように薬効があり、鎮静作用や血行促進作用が期待できるので、精神が鎮まり、身体も温まります。 香木の中でも『伽羅(きゃら)』は大変貴重で、元来神仏に捧げるものでした」

と教えてくれたのは、お香の体験講座の講師である香研究会IRI代表の渡辺えり代さん。もともとお香は、宗教儀式などで場を浄化し、邪気を払うために用いられていました。それとは別に茶道や華道のように、一定の作法のもとに香りを鑑賞する日本独特の文化が「香道」。香道では香りを「かぐ」とは言わず、「聞く」という表現を使い、「聞香(もんこう)」と言います。



●香りを聞いて「無心」になる

一般的に「香道」というと、いくつかの香木を焚き、香りの違いを聞き分ける「組香(くみこう)」を思い浮かべますが、香研究会IRIの「聞香の会」では、深いゆったりした呼吸をしながら、瞑想するように無心になって香木の香りを聞きます。

「心を研ぎ澄ませ、ゆったりとした深い呼吸とともに香と向き合い、精神を集中することで無になれます。昔の権力者たちは重要な決断の時に香を焚くことで直感力を高めていたのではないでしょうか」と渡辺さん。

また、香研究会IRIでは、「聞香の会」以外にも、粉末状の香原料を練り合わせてつくる丸薬状の「練香づくり」のワークショップも開催。市販のお線香は合成香料が含まれているものも多く、天然の香原料だけを使って自分好みの香りを作ることができるこの講座も人気があります。

自分で楽しむだけでなく、人を招くときに焚けば素敵なおもてなしにもなるお香。心が豊かになる習慣のひとつとして、もっと学びたくなりました。

香研究会IRI
お香の体験講座
日程:2月17日(日)、3月3日(日)、3月17日(日)、3月20日(祝日)
時間:1部:聞香の会 13:00~14:30 ・2部:練香づくり 15:00~16:30 ※1部のみ、2部のみの参加もOK。初心者歓迎。
参加費:1部 4,000円(香木代込み)・2部 5,000円(香原料込み)
会場:財団法人 国際文化会館 セミナー室402
住所:港区六本木5-11-16
最寄り駅:麻布十番駅・六本木駅
※2月25日(月)に夜の講座(匂い袋づくり&聞香の会)もあり
※和の香り以外にも、古代エジプトの薫香「キフィ」のワークショップなども開催。詳しくはHPをご覧ください。
text by 中澤小百合

ビジネス系出版社を経て、フリーランスのライターに。会社員時代に酷使してしまった心と体を癒すべく、暮らしに取り入れた自然療法の魅力にはまり、現在はアロマ、ハーブ、フラワーエッセンス、各種セラピーに関する記事を主に執筆。ペット専門誌で犬のホリスティックケアや愛犬とのロハスな暮らしの提案も。日本メディカルハーブ協会認定ハーバルセラピスト。


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