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もう、ワイン売り場で困らない! 手みやげワインの選び方

2014/12/10 23:00 投稿

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冬のパーティシーズン、「手みやげにワイン」は定番です。でも、いざワイン売り場に立ってみると、あまりの種類の多さにどれを選べばいいのか途方に暮れることも......。

そこで、イタリア料理家でワインソムリエの市原禎紀さんに「手みやげワインの選び方」を教えてもらいました。

コスパがいいのはチリワイン

「高級ワインもいいですが、ホームパーティのようなカジュアルな場であれば、コストパフォーマンスのよいチリワインをおすすめします」と市原さん。お手頃価格で美味しいものが手にはいるのには、以下のような理由があるそうです。

【チリワインが低価格高品質である理由】

 

1、日本とチリはFTAという貿易協定を結んでおり、輸入に関税がかからない。

2、物価が安く、ワインづくりにかかる費用も安価なため、商品も安価になる。

3、チリにはぶどうの天敵であるフィロキセラという害虫がいない。そのため、ほぼ無農薬の栽培が可能。

4、1年を通じてほどよく寒暖の差があり、さらに乾燥した土壌であるチリは、ワイン用のぶどうを育てるのに適した環境。

つまり、大量生産をしているからという理由や、品質が悪いからといった理由で安いのではないということ。お手頃価格でありながら非常に品質のよいワインが手に入るということです。

白ワインの押さえておきたい5品種

そして、産地とともにワイン選びの重要なポイントがぶどうの品種。今回は「手みやげワイン」ということで、アルコールをふだんあまり飲まない人にもおすすめしやすい、白ワインの品種について聞きました。

市原さんによると、まずは、「シャルドネ」「リースニング」「ソーヴィニオンブラン」といったメジャーな品種3つと、女性やパーティ向きの「ケブルツトラミネール」、よく冷やして家で飲むのにぴったりな「ミュスカ」を押さえておくといいそう。

それぞれ産地などによってもまた風味が変わりますが、以下に基本的な特徴をコンパクトにまとめました。

覚えておきたい白ワインの品種と特徴

・シャルドネ

「特徴がないのが特徴」。北ブルゴーニュのシャブリ、シチリアのプラネータなど、どんな産地でも良く育ち、味、香りともにクセがなくバランスが良い。どんな料理にも合うオールラウンダー

 

・リースニング

「繊細」。リンゴや柑橘系果実、白桃、小さい白い花の香を感じさせる、上品な品種。果実香が中心で誰からも好かれる。キッシュ、ソーセージ、鶏肉、豚肉などを添えたサラダなどによく合う。


・ソーヴィニオンブラン

言うなれば「芳香王子」。グレープフルーツのような酸味のあるフレッシュさと、キレのよい辛口が持ち味。寒冷地だと若草やハーブの香り、温暖地はパッションフルーツのような香りがする。サーモンや白身魚によく合う

 

ミュスカ

「軽快でさわやか」。個性は弱めだが、さわやかではつらつとした酸味はキリリとしながらも排他的な性格がなく、ロワール地方のテーブルワインとしてよく飲まれる。カルパッチョ、すし、天ぷらなどの和食にぴったり。よく冷やして飲みたい。

 

ケブルツトラミネール

「エキゾチックスパイシー」。スパイスのような印象のシャープで高揚感の強い香りが特徴的でパーティにおすすめ。ライチのような香りもする。カレーなどスパイスの多いエスニック料理や、フォアグラ、ブルーチーズなどにおすすめ

ちなみに、1本1000円前後で購入できる美味しいワインを聞いてみたところ、ゲブルツトラミネールのチリワイン「コノスル」がおすすめだそう。この価格とは思えない芳醇な香りが楽しめ、友人同士のホームパーティに気軽に持っていくことができる1本です。

ゲブルツトラミネールは、アロマティックでありながら、受け入れるレンジが広い(幅広い料理とあう)のがポイントです。たとえばミュスカは、淡白な魚介はOKですが、スパイシーな料理にはあんまり。そういった意味で、どんな料理が出てくるかわからないお呼ばれのときにも向いています」と、市原さん。

よく冷えた状態(9℃程度)のゲブルツトラミネールは、前菜のカルパッチョやハムなどにぴったり。そして、メインの時間になるころにはワインの温度も上がり(11℃程度)、アロマが立ちあがってスパイシーな料理にもよく合うように。パーティの最初から最後まで楽しめるワインです。

市原さん主宰の料理教室では、料理のレシピと一緒にワインについても教えています(詳しくはfacebookホームページをご覧ください)。白ワインの品種を教えるクラスでは、ワイングラスの選び方なども解説。ワインをもっと美味しく飲みたい、という人にぴったりの教室です。

ORTO ICHiHARA ワイン&料理教室

wine via shutterstock

(マイロハス編集部/山崎)

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