じつは、この年用意、12月13日の「事始め」から始めるものとされています。かつては「松迎え」といって、お雑煮を炊くために必要な薪を恵方の山へ取りに行く日でした。現在でも、神社やお寺の煤払いが行われたり、芸妓さんが家元を訪ねて挨拶をする日となっています。
なにかと慌ただしいこの季節ですが、事始めが過ぎたら、暮れる支度をはじめていきたいものです。なかなか全部とはいきませんが、家族で年用意リストを制作するのもいいかもしれません。
いまはじめたい年用意<年用意のリスト>
・年賀状を出す
・大掃除
・お節の買い出し
・正月飾りを飾る
・神社にお札を収めて、新しいお札を分けてもらう
まずは、時間のかかる年賀状の準備や大掃除に取りかかりましょう。仏壇や神棚も心を込めてきれいにすれば気分もすっきりします。お歳暮も本来は13日に贈ることが定説でしたが、現在では20日ごろまでに届けば問題ありません。
お節をつくる方はメニューを決めて買い出しにいきましょう。酢漬けなど痛みにくいものから作っていきます。門松や正月飾りは28日までに飾るのが通例。遅くとも30日までには飾りましょう。お札やお守りを購入したのであれば、神社に納めにいきます。納め忘れている古いお守りが手元にあるようなら、忘れずに持参します。
古い年が行き、今年も新しい年がやってきます。大晦日に欠かせないお蕎麦。年末まで仕事が続く方もこれだけは欠かせないのではないでしょうか。江戸時代にはすでに年越し蕎麦の習慣がはじまっていました。きっと一茶も食べたのでしょうね。
photo by Thinkstock/Getty Images
コメント
コメントを書く