12月6日は「聖ニコラウスの日」。
ドイツ、スイス、ベルギーなど、ヨーロッパのいくつかの国ではクリスマスに関係する行事として、とても大事にされている日です。というのもこの日は、赤い服を着て、黒いベルトを締め、白い髭をはやした「聖ニコラウス」が子ども達のもとへやって来るから。
サンタクロースの前身だった!そのため子ども達は前日の夜、かならずやっておくべきことがあるのですが、それが、「靴磨き」。靴をよく磨き、その靴を玄関やベッド脇などに置いて、ワクワクした気分で眠りにつく。そうすると子供たちが寝ている間に聖ニコラウスがやって来て、1年良い子にしていたご褒美に、お菓子などのプレゼントをくれるというわけなのです。
さて、この聖ニコラウス。サンタクロースの前身とも言われていて、ドイツ連邦共和国の文化機関である「Goethe-Institut(ドイツ文化センター)」のホームページでは、以下のように説明されています。
上司から贈り物がもらえる日!?今日見られるサンタクロースの姿は、元をただせば4世紀のミラ「ローマ帝国リュキア属州、現在はトルコ」の司教、聖ニコラウスにさかのぼります。この人物は貧しい人や子供たちの世話をしたと伝えられており、子供の守護聖人としても知られています。このことから彼の聖名祝日、聖ニコラウスの祝日12月6日に、今日でもドイツで慣習となっている様に、当時すでに子供たちに素敵な贈り物をするようになったのです。
「Goethe-Institut」より引用
注目したいのは、子どもだけでなく、大人の世界でも贈り物が飛びかう日でもあるということ。出勤すると、上司からのミニギフトが部下のデスクにさりげなく置かれている、というのがよくあるパターン。普段厳しい先輩が、自分のためにこんな可愛らしいものを選んでくれたのか、なんて意外な発見があったり、どんなギフトにしようかデパートで悩む上司の姿を想像し、何だか優しい気持ちになったり。
忙しさに追われ、あるいは照れくささもあり、なかなか後輩や仲間たちに、感謝と労いの気持ちを伝えられずにいたりはしませんか?
12月6日、この日だけは、いつもよりちょっぴり早く出勤して、支えてくれる大切な人たちに贈り物をしてみるのも良さそう。無言のギフトはきっと、職場のコミュニケーションをより円滑なものにしてくれる気がします。