何を食べるか、ということはとても大切だと思います。でも、それと同時に、何を食べないか、ということも大切だと思うのです。これを食べたら痩せる、これを食べたら若返る、これを食べれば花粉症に効く......など、食べることで得られる効果はよく取りあげられます。でも、その逆はどうでしょう。いろいろと大人の事情があるのかもしれません(笑)。
私が基本としているのは、旬のものを食べること。そして、できるだけ自分の住む土地でとれたものを食べること。輸入食材や季節はずれのハウス栽培野菜などは、嗜好品の位置づけです。バナナやアボカドなど南の島でとれるようなものが年中出回っていますが、こういうものは夏限定にしています。
自分が住む土地で元気よく育った野菜や果物は、その土地で生きる自分も元気にしてくれるような気がします。それに、輸送にかかるCO2も抑えられるので、気持ちもラクなのです。
今日食べたもの:タルトタタンタタン姉妹のうっかりミスから生まれたという「タルトタタン」。実はこのお菓子を作るのは、私の憧れでもありました。というのも、少女の頃に使っていたお菓子作りの本には、難易度を示す☆印が5つもついていたから。いつか......と思っているうちに歳月は流れ、ようやく今年になって初挑戦。調べてみたらいろいろな作り方があるようで、自分なりにアレンジしたら、とても簡単に作れました。発祥の「オテルタタン」には邪道だと怒られそうですが(笑)。
りんご(紅玉など酸味があるものがいいと思います)とてんさい糖を厚手の鍋に入れて、弱火でじっくり煮ます。別の鍋でてんさい糖を煮詰めてカラメルを作り、ケーキの型に流し入れます。柔らかくなったりんごをその上に並べ、小麦粉、なたね油、りんごジュース(もしくは豆乳+砂糖)、塩で作った生地(パートプリゼ)を乗せてオーブンで焼くだけ。ほとんどりんごのこのお菓子、よく考えたら失敗したとしてもおいしくないわけがありません。気軽に作れるので、これからの季節の定番おやつになりそうです。