ひと目惚れした壁時計のために、それが似合う部屋に引っ越してしまった、という友達がいますが、このポットもそんな魔力を秘めているかもしれません。

それは、デンマークのキッチン・ウェアの老舗、ステルトンの新しいシリーズ「Emma」。日用品界のオスカー賞と言われて有名な「iF Product Design Award」という大きなデザイン賞を、3248の候補を退けて受賞しました。

モダンなのにほっとやさしいデザイン

製造元のステルトンは、60年代にかのアルネ・ヤコブセンによるコーヒーやティーポットの「シリンダー・シリーズ」を発表。その後も、デンマークを訪れたらいちどは必ず目にするエリック・マグヌセンによる「EM77シリーズ」の魔法瓶などなど、数かずのアイコニックなデザインを発表し続けています。

EM77シリーズ

Emmaは、美しく彩色されたステンレス・スティールの本体に、ブナのハンドルがついたもの。ステンレスという無機質な素材に、ブナというオーガニックな自然材、フォルムのハンドルを合わせたところが、まさしくデンマーク・デザインのお家芸モダンなのにほっとやさしいデザインです。

コーヒー、ティーポットとも魔法瓶になっていて、お気に入りの飲み物を長時間温かく保ってくれます。とくにティーポットには、お茶の葉を入れるインフューザーが内蔵されていて、お茶が好みの加減になったら、ノブを回してストップ。お茶が濃くなりすぎることもありません。

ステンレス素材なのに、氷砂糖のような繊細なマット感で、目にも手にも柔らか。その淡く透明なブルーは、ちょうどこの季節のデンマークの空の色のよう。お茶を片手に眺めているだけでも、心が穏やかにほぐれてくるようです。

[ステルトン]

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