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九州のマンハッタン。甲斐みのり「コンフォート雑貨のある暮らし」

2014/10/16 22:00 投稿

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旅をする理由は人それぞれ。私もそのときどきで違った目的の旅を繰り返していますが、どんなときも心がけているのが、「ローカルフード」を味わうこと。レストランや食堂であつかう伝統的な郷土料理はもちろんのこと、スーパーや駅の売店にならぶお菓子やアイスクリームまで......その土地ならではの食文化に出会えそうな場所に赴き、普段の生活では見たことも食べたこともないメニューや食材を、注文したり買って帰ったり。日本各地の故郷の味を楽しんでいます。

軽食やおやつにもなる「菓子パン」もそのひとつ。「地元パン」には味も袋のデザインも、きらりと光るものが多く、「あのパンが食べてみたいから」と、その土地を旅先に選ぶこともあるほど。素朴な風味で腹持ちがよく、中高生のとき部活帰りにほおばった軽食を思い出し、懐かしい気持ちになるのも魅力です。

リョーユーパンの「マンハッタン」。名前の由来は、ドーナツの製法を学ぶため渡米した当時の開発担当者が、ニューヨークのマンハッタンで出会ったドーナツを参考に商品を作りあげたことから。

福岡県大野城市に本社のある製パン会社「リョーユーパン」の看板商品「マンハッタン」も、10年以上前に旅先の福岡で出会っていらい、好物の地元パンの仲間入り。チョコレートをかけたさっくり食感のドーナツで、福岡県のみならず九州全県、さらには山口県や広島県のスーパーやコンビニでも求めることができます。九州出身の友人におみやげに手渡すと、「懐かしい! 学生時代のおやつの定番」と、みな目を細めて若き日の思い出を語りはじめるのが印象的。ローカルフードは記憶と結びついているのだと、しみじみ感じいりながら、昔ばなしに耳を傾けます。

誕生40周年記念のマンハッタン手ぬぐい。「注染」染めの技法を用いた「かまわぬ」製。

昭和49年に誕生し、ことしで発売40周年を迎えるマンハッタン。この秋、福岡発の地元パンをモチーフにした、暮らしの雑貨や文房具が発売されました。ひとつは、手ぬぐい専門店「かまわぬ」がデザインした手ぬぐい。日本の伝統的な郷土玩具「だるま」と、リョーユーパンのマスコットキャラクター「リョーちゃん」が模様に。どうしてだるまかといえば、「手がないはずのだるまも、マンハッタンのおいしさに思わず手が出てしまうから」。たしかに手ぬぐいのなかのだるまは、マンハッタンを手に掲げ嬉しそう。

記念に配られたマンハッタン手ぬぐいの掛け紙。リボンの模様もマンハッタン。(非売品)

それから、文房具でマンハッタンの世界をあらわしたのが、福岡が拠点の文房具メーカー「HIGHTIDE」。メモパッド、付箋、ボールペンに、リョーちゃんやマンハッタンのロゴがあしらわれています。

「HIGHTIDE」が手がけたマンハッタンの文房具。ボールペン4色、付箋3種、メモパッド3種と、色や柄もいろいろあります。

手ぬぐいは「東急ハンズ博多店1F はかた・び」はじめ、九州内「かまわぬ」取りあつかい店で発売。文房具は、一部のHIGHTIDE取りあつかい店および、10月31日オープン「雑貨館インキューブ 丸井吉祥寺店」でも購入できます。九州みやげや九州育ちのお友だちへの贈りものに、食べるマンハッタン同様、喜ばれるでしょう。

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