移りかわるファッション。毎シーズン新しいスタイルやトレンドカラーが提案されて、正直キャッチアップするのに疲れる、と思う人もいるかもしれません。
「普通」を極めるファッションスタイルそんなファッション業界で、いま注目を集めつつあるのが「ノームコア」です。ノームコアとは、ニューヨークのトレンド予測集団「K-HOLE」が提唱したスタイル。NormalとHardcoreを掛け合わせた造語で「究極の普通」を意味します。
そのスタイルはいたって、シンプル。
よくあるタートルネック、パタゴニアのウィンドブレーカー、ユニクロのカーキパンツ、ニューバランスのスニーカー、Tevaやクロックスのサンダル、それに土産物屋で売っている様なベースボールキャップ
「カフェグローブ」より引用
のような定番アイテムをもちいた、言ってしまえば極々「ありきたり」なファッションを指します。
ノームコアは生き方では、なぜこのようなスタイルが誕生したのでしょうか。その理由が説明されていました。
「人と違う事や本物である事にこだわらず、わざと、人と同じである事を受け入れることが新しいクールな生き方である。(ニューヨークマガジンより翻訳引用)」
このように考える事こそを、「ノームコア」と呼んでいます。
つまり、皆が人と違う自分、突出した自分を目指しているから、あえて人と同じ、または普通を選ぶ事によってそれが個性になる、という逆説的な考え方です。
「カフェグローブ」より引用
たしかに、個性的になろうとして必死になるくらいなら、普通を選ぶ方がクール。逆に言えば、自分という核(コア)がしっかりしているからこそ、選べるスタイルなのかもしれません。
[カフェグローブ]
woman via Shutterstock
(マイロハス編集部/下岸)