この現象は、北回帰線から南回帰線の間の「熱帯地域」だけで起こるもので、ほかの場所では起こりません。太陽は北回帰線から南回帰線の間を移動しているからです。
ハワイですっかり定着している「ラハイナ・ヌーン(灼けつく太陽)」という呼び名ですが、じつはこの言葉は新しい造語なのです。1990年にビショップ・ミュージアムが一般公募から選出しました。それでは、ハワイアンは何と呼んでいたのでしょうか?
かつて、ハワイアンは、この現象を「太陽が脳みその上で休憩する(kau ka lā i ka lolo)」と呼んでいました。ハワイアンは、この瞬間を「偉大なるマナ(スピリチュアル・パワー)の時間」であると考えていたのです。
太陽が頭上にあるときは、「スピリチュアルな力が高まる聖なる時間」とみなされてました。そのため、年に2回の現象だけでなく、太陽が一番高い位置達する日々の「正午」のことも、同様に「太陽が脳みその上で休憩する」と呼んでいました。
ハワイで影が消える日は、とうぜん場所(緯度)によって日時が異なります。1回目は、5月中旬にハワイ島から始まり、だいたい2週間くらいでカウアイ島に達します。2回目は、7月中旬にカウアイ島から始まり、7月末にハワイ島南端で観測されます。観測予想日には、「影が消えるのを見る」イベントが各地で開催されます。
今年1回目の「太陽が脳みその上で休憩する」日は、ハワイ島ヒロでは天気が悪くて残念ながら観測することができませんでした。2回目となる7月24日は、太陽に脳みその上でしっかり休憩してもらって、聖なるパワーをチャージしたいと思います!
[2014年「ラハイナ・ヌーン」予想日]
・カウアイ島リフエ:7月11日 12:42pm
・オアフ島ホノルル:7月16日 12:37pm
・マウイ島ラハイナ:7月18日 12:33pm
・ハワイ島ヒロ:7月24日 12:26pm
(ビショップ・ミュージアムのサイトより抜粋)
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