30代も残りわずかなわたし自身が、初の著書『ミソジの京都』のなかで、「キモノは四十の手習いにとっておく」と書いてからはや5年。いまだに日常的キモノライフにはほど遠い、慌ただしい毎日を過ごしていますが、それでも少しずつ、キモノまわりをそろえることが楽しくなってきています。

この秋、そんなわたしのもとに届いたのは、大好きな京都在住のイラストレーター・ナカムラユキさんからのお知らせ。ユキさんが、幼なじみの奥田正広さんとユニットを組んで昨年より展開しているテキスタイルブランド「プティ・タ・プティ」からの、とっておきのニュースです。

Les Montagnes 総柄(台+鼻緒)38,000円(税込)
イラストレーターのナカムラユキさんが、「プティ・タ・プティ」名義で展開するテキスタイル「Les Montagnes」を使った、
「ヽや(ちょぼや)」の新作草履。眺めているだけでもため息が出ます。

このたびお目見えしたのは、なんと草履! 使われているのは、鴨川から見える京都の山並みをイメージしたユキさんのコラージュ作品がテキスタイルになった「Les Montagnes」です。

企業広告のイラストレーションや書籍を中心にイラスト、コラージュ、写真、エッセイを手掛けるナカムラユキさん。
「Les Montagnes」の山を表すコラージュにも、パリで買い物したときの包み紙などが使われています。

「Les Montagnes」を使ったプロダクトには、クッションやガマグチ、ストールなどの気になるアイテムがたくさん。
一点ずつ、柄の出方が異なるので、どれを連れて帰ろうか、迷います。

仕立ては、水上勉のエッセイにも登場する祇園の履物屋「ヽや(ちょぼや)」。昭和29年の創業から現代に至るまで、舞妓さんのおこぼ(ぽっくり下駄)などを職人さんがコツコツと作り続けているお店です。

草履に仕立てると、柄がランダムに表れるため、左右少しずつ異なる柄ゆきを楽しめるのがユニーク。 また、テキスタイルは同柄5色展開なので、鼻緒も台も、好きな色と組み合わせることができます。たとえば、ネイビーの台にブルーの鼻緒、あるいは、カーキの台にマスタードの鼻緒、という風に。

さらにはコンバースさながら、「左右の色違い」を仕立てることだってできるとは、なんてワクワクさせられる草履なんでしょう! もちろん、「ヽや」の桐下駄やエナメル草履に「Les Montagnes」の鼻緒だけを合わせることもできます。

しばらくの間はキモノを着る予定のないわたしも、思わず購入を即決! 晴れの出番はいつかと、眺めているだけでもたのしい気分になれそうです。

購入できる場所 「ヽや(ちょぼや)」
住所:〒605-0078京都市東山区花見小路四条上ル富永町116

TEL:075-561-5584

営業時間:12:00~21:00
定休日:日曜日・祝日

[プティ・タ・プティ]

(高橋マキ)

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