日本とは異なり、3週間~1か月の夏のバカンスがあるフランス。何をするかもてあましてしまうのでは? でも、毎年皆、ゆかりなく計画を練っており、一部の人々はバカンスのために生きていると豪語しているほど。そんな貴重なバカンスのスポットであるフランス南西部の森の中、最近テレビでも話題になったあるモノが出現。まるで鳥の巣のような巨大な球体のボールが、ぽつりぽつりと宙に浮かぶように設置されています。
鳥の巣のように、森を感じられる宿泊施設
実はこちら宿泊施設で、大自然の中でリスや鹿を間近に見ながら、森の中で寝てみたい、という願いを実現したもの! どうして球体なのかについて、オーナー夫婦は「鳥の巣をイメージしたのと、風を最大限防げるという実用面。それと、球体は心を落ち着かせてくれるから」とのこと。これは、フランスでも初の試みなのだそうで、開始された当時は各メディアが取り上げていました。
直径3mの球体の中には、直径2.1mのベッドがあるというつくり。それぞれの球体は、高さ4m~8mで、木々にしっかり固定されています。「巣」にたどりつくまでには、遊びごころいっぱいにつなげられたネットによじのぼり、くぐって進むのだそう。
お値段は1泊96ユーロ~で、中の天井が開くようになっており、鳥の鳴き声と木漏れ日をいっぱいに浴びながらゆっくり目覚められる夢のような世界が待っています。朝食には、さりげなくバスケットが用意されているという心遣い。球体のすぐ下にある特等テラス席で、自然に囲まれて朝食をたのしめます。バスケットのタイプには、地元特性のフォアグラやバイヨンヌの生ハム、ジュランソンの白ワインやオリーブ、ソーセージなどをセットにしたものなど様々。中には、バラの花を前もって用意してくれるサービスもありそうで、記念日にここを利用する人がいるのが分かります。
また、トム・ソーヤの木の小屋のごとく、高い木の上に作られた小屋タイプもあります。お値段は、125ユーロ~と、球体に比べて高めですが、こちらも人気なんです。
いかに自然と親しめるかが話題になる、フランスの長いバカンス。日本から旅行に行く時も、1泊してみたくなる場所です。
[LES NIDS DU BEARN]
住所:1716 CHEMIN DE HOURCLOUM 64300 LOUBIENG
TEL:05 64 11 02 26
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photo by Thinkstock/Getty Images
(下野真緒)