先日セントポール寺院の近くを歩いていたら、幹が真っ青に塗られている木々を見かけました。一瞬見過ごしてしまいそうなくらい景観に溶け込んでいましたが、一度気づくとそれはとても異様な光景でした。
青く塗られた木、そのワケは?
こちらは、普段は当たり前に存在する美しい木々を「青く」染める事で人々の注目を集め、開発や病気、老化などで減少している木々を守り、植樹をすすめて行こう、というメッセージが込められた環境保護アート。
オーストラリア人アーティスト、コンスタンティン ディムプロスさんのアート作品で、ロンドンのシティで行われてるシティ・オブ・ロンドン・フェスティバルの一環でした。
ロンドンでは2050年には都市部に人口の80%が集中し、緑が減少してしまう恐れがあると言われていますが、これはロンドンだけでなく世界の都市でも問題視されています。コンスタンティンさんはロンドンだけではなく、メキシコ、シアトル、ヒューストンなどでもこの「青い木」のインスタレーションを行っていて、世界中の都市で木々の保護と植樹を訴えてきました。
セントポール寺院周辺では、その目的通り多くの人々が足を止め、不思議そうに見たり、写真を撮ったりしています。ちなみに、気になる「青い」塗料は水性でもちろん無害のものを使用していますのでご安心ください!
アートは人々の注目を集め、メッセージを発信できる強力なチカラを持っていると思います。今回はセントポール寺院と同じロンドンシティ内の他2か所でも行っていますので、より多くの人がこの「青い木」を見て、環境保護のメッセージを受け取ってもらえたらと願います!
[Tree for City,kondimopoulos.com]
(石井真代)