生理痛や生理不順といった生理トラブルから、手足の冷え、便秘、更年期障害など、女性特有とも言われる症状に悩まされることがあります。毎日を元気に美しく過すためには、見過ごせないこれらの症状。なかなか改善しにくいのですが、でもその原因をケアすれば治ることもあるのです。
女性の不調の鍵をにぎっているのは、子宮!
でも原因がわからないままでは、何をケアすればいいのかわかりません。何をケアすべきか、そして原因は何なのか......それはズバリ「子宮」が鍵を握っているようなのです! つまり、女性特有の症状は子宮をケアすることで改善する 、ということ。そしてそう提唱しているのが、昔から日本女性の悩みに寄り添ってきた漢方専門店が監修した本「子宮力を上げる漢方レッスン」です。
脳と卵巣と子宮が連携する機能のことを、「子宮力」と呼び、女性が美と健康を維持するうえで欠かせないこの力を高める方法を紹介していきます。※「子宮力を上げる漢方レッスン」より引用
こう書かれているように、本書では子宮や妊娠、生理のしくみなど、人に聞きにくいけど気になる、女性にとって大切な情報が盛りだくさんです。
子宮力を高めるには、冷やさないことが基本
たとえば、子宮力をもっとも低下させる要因は"冷え"であることから、体を冷やさないと同時に体自体を温めることの重要性を唱えています。体を温めるには、意識的に深く呼吸をしてエネルギーを高めたり、耳をひっぱることで体を温かくさせることも良いのだとか。またアーユルヴェーダのように気・血・水の不足や滞りから6つの体質にわけて診断し、それぞれ自然治癒力を高める方法や、おすすめ漢方料理とそのレシピ、そして養生ポイント、妊活スタイル、更年期ケア、代表的な漢方などを教えてくれます。
たとえば、気が滞っている人というのは......
・胸やおなかの張りが気になる
・イライラしたり、憂鬱になったりする
・肩や背中が張って痛む、片頭痛
・月経前症候群がつらい
・食欲や排便のリズムに波がある
・生活が不規則でストレスが多い
これらの項目が多く当てはまる人は「ストレスタイプ」。このタイプの人は、思いっきり身体を動かしたり、自分に休養を与えたり、柑橘系の果物や香味野菜を食べることで気を巡らせると良いそう。逆に気が不足している「パワー不足タイプ」の方は、夜更かしなどエネルギーの無駄づかいをせず、無理なダイエットは控え、身体を温める黒豆や黒ゴマなどの黒い食べ物をとることが良いようです。
もちろん身体のことだけではありません。五行説に基づき、心の状態から選ぶ香りなども教えてくれます。イラストもかわいくて理解しやすいので、気楽に読めるのもうれしいです。女性の心と身体を慈しむためには欠かせない1冊です。
[子宮力を上げる漢方レッスン]
著・監修:薬日本堂
価格 :1,400円
出版社:ベストセラーズ
photo by Thinkstock/Getty Images
(知恵子)