魅力ある目元づくりに欠かせないのがアイライナー。ただ、目の粘膜にも使うものだから、配合成分が気になります。
一般的なアイライナーに含まれている「カーボンブラック」という成分は、コピー機のトナーやタイヤと同じ工業的に作られた黒色顔料。安全基準はクリアしているとはいえ、顔料を肌につけていると思うと何だか複雑な気もします。
インドでは魔除けにも使われるアイライナー
「肌につけるものはなるべくノンケミカルを選びたい」という人達の間で、密かに話題になっているアイライナーが「カジャル」というもの。カジャルとはインドの伝統的なアイライナーで、赤ちゃんを邪視から守る魔除けとして使われているそうです。インドの伝統医療アーユルヴェーダでも、カジャルはドライアイを防ぎ、健康な目を保つと言われており、インドでは多くの女性達がこのカジャルでくっきりとアイラインを入れています。
疲れ目が和らぐ自然由来の成分
気になる成分はといえば、身の回りの食材やハーブなど自然由来の素材が主原料。主要な成分は、今年話題のココナッツオイルと、ショウノウ。本来カジャルは決められた特別な日に、各家庭で主婦たちが手作りするもので、ギー(精製バター)を燃やしたすすを集めて作られます。市販品も売られていて、ショウノウやトリファラ入りのカジャルでインラインをひくと、スーッと清涼感を感じるとともに疲れ目が和らぐ気もします。
左:ショウノウ・右:ココナッツオイル
おすすめの使い方は、平たい筆に少量とり少しずつラインをひく方法。親油性があるためオフはオイルで楽にとれますが、水には比較的強いのが利点。クレヨンのように柔らかく、ぼかしたりアイシャドウとしても使ったり、インドでは目元だけでなく生え際の白髪隠しにも使われていますよ。
黒一色でカラーバリエーションはありませんが、キリッとオリエンタルな神秘的な目元を演出したいときに活躍しそうなアイテムです。
[ジャイ・カジャル]
価格:472円(税込)
重量:3g
photo by Thinkstock/Getty Images
(さとう葉)