こうした悩みを解決してくれるのが、『下味冷凍 スピードおかず:時短! 節約! おいしさアップ!』(主婦と生活社)。下味冷凍の達人を目指すなら、ぜひ参考にしたい一冊です。
¥1,300
「下味冷凍」は“おかずの素”
本書の著者である石澤清美さんは、国際中医薬膳師、国際中医師、ハーバルセラピストの資格も持つ料理家。ヘルシーでおいしく、作りやすいレシピに定評があり、高野豆腐などの健康食材に的を絞ったレシピ本も人気です。
石澤さんいわく「下味冷凍」は、毎日のごはん作りを劇的にラクにしてくれる“おかずの素”。これさえあれば、家計の悩みや栄養面での心配、忙しさのイライラまで、すっきり解消できるといいます。
スーパーで特売のお肉の大容量パックを見つけたときも、食べきれないからとあきらめる必要はありません。
「下味冷凍」をしておけば、そのまま冷凍するよりも約1か月も長くおいしさをキープ。調味料や少量の香味野菜に漬けることで肉がやわらかくなり、魚の臭みもとれてしまいます。
そのうえ、時間とともに味がしっかりしみるので、調味料は少なめで大丈夫とのこと。じつは減塩にもなるヘルシーな調理法なのです。
72種類の「下味冷凍」レシピを掲載
『下味冷凍 スピードおかず:時短! 節約! おいしさアップ!』より本書で紹介されるのは、鶏肉6種類、豚肉5種類、牛肉3種類、ひき肉4種類、魚2種類の「下味冷凍ダネ」の作り方と、全72のアレンジレシピ。それぞれの食材の下味冷凍のコツや、解凍・調理法まで一覧で見ることができ、実用性は抜群です。
これまで自分で食材を冷凍すると、食材の表面が乾燥して味が落ちたり、冷凍室のニオイがついてしまったりといった失敗がありました。
しかし、本書の手順通りに下味冷凍を行えば、味も鮮度も落とさずに食材を保存することができます。調味料や香味野菜を入れた漬け汁のおかげで、ニオイうつりもありません。
2品の「下味冷凍」が10分で完成
下味冷凍の基本は3ステップで、作業自体はとても簡単。ジップロックのような食品保存袋に調味料を入れて混ぜておき、肉や魚を加え、もんでなじませます。袋の空気を抜き、できれば金属製のバットにのせて、冷凍室に入れれば作業は終了です。
試しに「鶏むね肉のにんにくオリーブオイル漬け」と「豚こま切れ肉の梅みりん漬け」を作ってみたところ、かかった時間は2品で10分ほど。これなら気負わず、時短で食事の支度ができるかも……と、すっかりうれしくなってしまいました。
「鶏むね肉のにんにくオリーブオイル漬け」
『下味冷凍 スピードおかず:時短! 節約! おいしさアップ!』10ページより【材料(主菜ならおよそ2人分)】
鶏むね肉…1枚(250g~300g)
にんにく…1片
A
薄口しょうゆ…小さじ1
酒(または水)…小さじ1
オリーブオイル…大さじ1
塩…小さじ1/3
こしょう…少々
【作り方】
1.保存袋にAを入れ、袋の上からもんでよく混ぜる。にんにくは2㎜厚さの薄切りにして加える。
2.鶏むね肉は厚い部分を開き、厚さを均一にしてから8~10等分のひと口大に切り、1に加える。
3.空気を抜きながら口を閉じ、平たくして冷凍する。
(『下味冷凍 スピードおかず:時短! 節約! おいしさアップ!』10ページより引用)
ひとつの「下味冷凍」が4変化
本書の大きな魅力のひとつは、アレンジレシピの多彩さにあります。
先ほどご紹介した「鶏むね肉のにんにくオリーブオイル漬け」なら、チキンラタトゥイユ、ガーリックから揚げ、蒸し鶏のサラダ、海南チキンライス風プレートと、4種類の料理にアレンジが可能。同じむね肉でも「みりんしょうゆ味」にすれば、ごはんが進む和風のレシピが3品作れます。
ちなみにチキンラタトゥイユは、凍ったままの下味冷凍で作れるレシピ。「凍ったままでOK」「半解凍でOK」「解凍して調理」など、それぞれイラストで表示されているので、時間の余裕に合わせてレシピを選ぶことができる点も便利です。
一皿でメイン&副菜になる、ガツンとおいしい料理が多いのも本書の特徴。材料もレシピも複雑すぎず、写真を眺めるだけでなんとなく味が想像できて、作ってみると予想通りにおいしい! この安心感と手軽さが、毎日の食事作りに効いてくる気がします。
まずはぜひ、下記のチキンラタトゥイユからお試しを。これからは、スーパーの特売コーナーに立ち寄るのがもっと楽しくなりそうです。
アレンジレシピ「チキンラタトゥイユ」
『下味冷凍 スピードおかず:時短! 節約! おいしさアップ!』11ページより【材料(2人分)】
鶏むね肉のにんにくオリーブオイル漬け…1/2袋分
玉ねぎ…1/2個
なす…2本
ズッキーニ…1/2本
トマト…1個
白ワイン…大さじ2
黒オリーブの輪切り・粗びき黒こしょう…各適量
【作り方】
1.玉ねぎは1cm幅のくし形切りに、なすとズッキーニは2cm厚さの半月切りにする。トマトはヘタを取ってざく切りにする。
2.「鶏むね肉のにんにくオリーブオイル漬け」を凍ったまま鍋に入れて中火にかける。表面の色が変わってほぐれてきたら1を加えてざっと炒め合わせる。
3.全体に油が回ったら白ワインを回しかけ、ふたをして弱火で12分ほど蒸し煮する。途中1~2回ふたを開けて全体を大きく混ぜる。野菜がくったりしたらオリーブを散らし、サッと煮て器に盛る。粗びき黒こしょうをふる。
(『下味冷凍 スピードおかず:時短! 節約! おいしさアップ!』11ページより引用)
意外と知らない?料理のコツ
[下味冷凍 スピードおかず:時短! 節約! おいしさアップ!]
image via Shutterstock (「主婦と生活社」提供分以外)
コメント
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割とよく聞く
(ID:2490702)
一時期鶏もも肉を2kg買ってた時期があっていろいろ工夫してたが結局料理酒で漬ける一択になった→解凍するとき塩、しょうゆ、ニンニク、ショウガの味付けからのフライパン焼、グリル焼、揚げ、ブツ切りにして野菜と炒める、くらいの組み合わせに収束したが意外と飽きは来なかった。「マンネリ」でもおいしくできればそれは「定番」と言うのだ。