いよいよ花粉シーズンの到来です。2020年の花粉飛散量は“やや少なめ”と予測されますが、都心や交通量の多い場所が生活圏という人は要注意。「エステー」の研究から、都心の花粉事情と対策についてお伝えします。

2020年の花粉飛散量は?

日本気象協会の予測では、2020年の花粉飛散量は例年比70%の“やや少なめ”。夏の降水量が多く、気温が低かったことの影響で、花粉飛散量が多かった2019年とくらべると約50%ほどだといわれます。

しかし油断は禁物。じつは都市部の花粉症は、花粉の量が少なくても症状が悪化しやすいというのです。

大気汚染で花粉症が悪化する

花粉アレルゲンを研究する王青躍教授(埼玉大学大学院 理工学研究科)によると、都市部の花粉症が手強いのは大気汚染が原因です。花粉は表面に大気汚染物質がつくことで、表面に傷がつき、水分などを吸収することで膨張し爆発します。

爆発した花粉は元の30分の1ほどの小さな粒子となるため、より体内に侵入しやすくなるそう。さらに化学反応も引き起こし、アレルギー性が高まるといいます。

「雨上がりの花粉」に要注意

こうした花粉の特徴から考えると、花粉症の悪化にとくに注意したいのは、雨上がりのタイミングです。花粉に水が浸透してから破裂するまでの時間は、約4分。雨が降り始めて5分もすると、花粉が破裂してしまいます。

雨があがった後、晴天となった場合、空気中には破裂した花粉が増えていくと王教授は語ります。

王教授 :

雨があがって乾燥した後に車が通ったり風が吹いたりすると、花粉が再飛散するのです。 アスファルトで舗装された道路では、一度落ちた花粉も舞い上がります。

雨上がりのしっとりした空気は体にやさしいような気がしますが、花粉症の時期は別。しっかりガードしたほうがよさそうですね。

ミストやアロマで花粉対策を

都市部で花粉症の症状を抑えるためには、花粉をいかに避けるかが大きなポイント。ミスト状のイオンを振りかけることで花粉から肌を守る資生堂の「IHADA アレルスクリーン」など、従来の花粉対策に“プラスオン”するアイテムも増えてきました。

ニューフェイスとして気になるのは、花粉のアレル物資の働きを抑制するというトドマツのアロマを活用したアイテムです。

MoriLabo 花粉バリアスティック 698円(税込)※編集部調べ

王教授がエステーとの共同開発で特許を取得した「MoriLabo 花粉バリアスティック」 は、花粉をマツ科モミ属の樹木であるトドマツの香りでコーティングし、アレル物質の働きを低減する(※)というもの。マスクの外側に塗るだけという手軽さも魅力です。

トドマツの香り成分そのものには、大気汚染によってパワーアップした花粉にも効果があるとのこと。今後の展開にも期待できそうです。

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エステー

※「MoriLabo 花粉バリアスティック」に約10%配合されているトドマツオイル原体は、スギ花粉をコーティングすることにより、アレル物質の働きを低減するという研究成果が報告されています。

RSS情報:https://www.mylohas.net/2020/02/207391hayfever.html