ダークチョコを毎日食べると認知機能がアップ!
ダークチョコレートを毎日食べると、神経成長因子(NGF)というタンパク質が増加して認知機能も向上するという研究結果が島根大学から報告されました。チョコレートの摂取をやめた後も、認知機能の高い状態がしばらく続くそうですが、ホワイトチョコレートにはこの効果はないそうです。この研究では、島根大学の健康な学生20人(20~31歳、男性14人)を対象として、ランダムに10人ずつ2群に分け、一方にはカカオパウダーを含むダークチョコレート1日24g、もう一方にはカカオを含まないホワイトチョコレート1日24.5g(この群では2人が途中脱落)、30日間毎日食べてもらいました。
期間中、カフェイン入り飲料は1日3杯までとし、研究以外のチョコレートの摂取も禁止しました。認知機能および血中NGF濃度は、摂食期間前、摂食期間終了時、そしてカカオ成分であるテオブロミンの血中濃度が通常レベルに戻ると考えられる摂食期間終了から3週間後の計3回測定しました。
認知機能の測定方法は2種類です。テスト1は、「赤」、「黄」、「青」、「緑」の漢字を、それぞれの読みとは必ずしも一致しない赤、黄、青、緑の色で印刷しておき、これを見せて文字の「読み」または「色」を瞬時に答えるというもの。
テスト2は、600個のランダムに並んだ0~9の数字から、指示された数字(1回目は1つの数字、2回目は2つの数字、3回目は3つの数字)を1分以内になるべく多く斜線で消すというもので、間に1分間の休憩を挟んで行われました。
ダークチョコレートをやめた後も効果は続く!?
さて、測定結果を時系列で見てみましょう。
まず、摂食期間前の認知機能と血中NGF濃度は両群で同じでした。次に摂食期間終了時には、ダークチョコレート群では、NGF濃度とテスト1の「読み」の正答数が統計的に有意に増加していました。またテスト2の3回目の正答数も増加していたのです。ところが、ホワイトチョコレート群では変化はありませんでした。
続いて摂食期間終了から3週間後の結果です。
ダークチョコレート群ではNGF濃度は摂食期間前のレベルに戻っていましたが、認知機能は引き続き高い状態を維持していました。テスト1の「色」の正答数も、ダークチョコレート群では摂食期間前より増加していました。同時に測定したテオブロミン血中濃度は、ダークチョコレートの摂食期間中のみ有意に高かったのですが、摂食期間終了後は開始前のレベルに戻りました。
研究チームは「毎日ダークチョコレートを食べると血中のNGFとテオブロミンの濃度が上昇し、認知機能が向上しました。摂食期間終了後、NGFとテオブロミンの値が開始前に戻った後も高い認知機能が維持されたことは興味深く、関係する分子メカニズムを解明する必要があります」と語っています。
チョコレートを健康的なおやつに
高タンパク・低脂質がうれしいデザート9選。管理栄養士が推薦!
食物繊維たっぷりなヘルシーおやつ。全粒粉で作るチョコバナナブレッド
HealthDay News 2019年12月9日/Copyright © 2019 HealthDay. All rights reserved.(参考情報)Abstract/Full Text/image via shutterstock
コメント
75%までなら美味いんだけど、80%になると苦くて食べたいと思わなくなるんだよなぁ……
一応、論文のはカカオ70%での研究だから、普通に摂り続けられそう。
チョコじゃなくてカカオの効用ですよね。
チョコである必要ないですよね。
(ID:411123)
99%とかの甘くないやつのことか?