先日定期検診のために歯医者へ行ったら、ブラキシズムの疑いがあると言われました。
ブラキシズムとは?
ブラキシズムとは、歯ぎしりや歯をかみしめることで、グラインディング(歯ぎしりをする)、クレンチング(歯をかみしめる)、タッピング(歯をカチカチと鳴らす)があるそうです。
睡眠時に起きている場合もあれば、覚醒時に無意識にやってしまっている場合もあります。
わたしの場合は自覚症状はなく家族からも指摘されたことはないのですが、上下の歯が接触する面から判断して寝ている時にクレンチングをしているのではと言われて、驚きました。
まわりに聞いてみると、ブラキシズムで就寝時にマウスガードをしている人が数人いました。中には、高校時代から20年以上使っているという人もいたんです。
ブラキシズムの症状は?
アメリカ屈指の医療施設Mayo Clinic(メイヨークリニック)では、次のようなブラキシズムの症状を挙げています。
歯ぎしりしたり歯を噛みしめる。その音でスリープパートナー(睡眠同伴者)が目覚めることもある。 歯がすり減って平らになったり割れたり欠けたり、グラグラする。 エナメル質が薄くなり、歯の内部が露出する。 歯痛や知覚過敏が悪化する。 顎の疲労やこわばり、または顎の開閉に支障がある。 顎、首、顔に痛みがある。 耳には問題がないのにもかかわらず耳痛のような痛みがある。 こめかみから始まる鈍い頭痛がある。 睡眠が妨げられる。Mayo Clinicより引用翻訳
ブラキシズムの原因と対策
メイヨークリニックによると、ブラキシズムがなぜ起こるかは解明されていないそう。
ストレスや悩み、怒りや緊張など感情が引き起こす場合や、集中時に歯を食いしばるくせなどが原因と考えられています。アメリカの非営利団体「National Sleep Foundation」は、次のような対策を挙げています。
就寝時にマウスガードをする。 ストレス軽減のために、エクササイズをしたり、寝る前の暖かいお風呂に入ったりして、特に寝る前の数時間はリラックスを心がける。 日中に歯を噛みしめているとか顎を緊張させていると気づいたら、それを直すくせをつける。 顎の筋肉を含めたマッサージを行なう。 ガムやポップコーンなど噛むタイプの食べ物を避ける。 食べ物以外のもの、たとえば鉛筆などを噛むのをやめる。また、ブラキシズムは睡眠障害がある人に起こりやすいそうなので、睡眠にも要注意です。良質の睡眠をとるための環境を整えることや、睡眠時のポジションを変えてみること、たとえば仰向けで寝ているなら横向きで寝てみることなども提案されています。
歯医者さんに相談を
わたしは、歯医者さんからまず市販のマウスガードを就寝時に数週間使ってみるようにと指示されました。
予想もしていなかったこの診断に、歯をかみしめていると気づいたらリラックスしたり、顎の筋肉のマッサージをしたり。
アメリカですすめられている6カ月毎の定期検診を欠かさず受けていたのに、前回の検診でも言われず自覚症状もまったくなかったブラキシズムが今回指摘されたわけです。
もし原因不明の顎の緊張や歯の痛みなどがあればまずは歯医者さんに相談することをおすすめします。
歯周病もしっかり予防!
image via Shutterstock