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長井かおりさん直伝。汗をかいても落ちにくいスポーツメイクアップ

2019/09/24 20:30 投稿

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ランニングやトレーニングをするとき、メイクはどうしていますか?

スポーツすると汗でドロドロになりがちですが、できればノーメイクは避けたいところ。そこで今回は、誰でも実践できる理論的なメイクが人気のヘア&メイクアップアーティスト・長井かおりさんを講師に迎え、「汗をかいても落ちにくいメイクアップ術」イベントを開催しました。

日やけ止めは耳の周囲まで

ご自身も一般社団法人「ランガール」に所属するランナーであり、実体験から生み出した「汗に強く崩れないスポーツメイク」が注目を浴びている長井さん。

長井かおり :

今日お教えするのは、崩れにくさを重視したスポーツメイクですが、基本的には明日ふつうに会社にしていけるメイク。落ちないメイクは日常メイクとしても使えるので、覚えておくとお得ですよ。

まずは日やけ止めの塗り方からスタート。密着イオン技術で、汗・水・こすれ、動きにも強い「スポーツビューティ サンプロテクト ミルク」を使用していきます。

1.一番大切なのは日やけ止めの量。手がヌルヌルするくらい、500円玉+10円玉くらいの量を出す

2.顔につけるときは、手の平に日やけ止めを伸ばし、顔全体に両手でまんべんなく伸ばし広げていく

3.目の下はシワを優しく伸ばすようにして塗り込む。

4.照り返しで日やけしやすい鼻の下、顎の下も忘れずに。

5.耳の後ろも日やけしやすいので、耳全体をマッサージするように揉みながらつけて。

6.特に日やけしやすい頬の高いところと鼻筋は、もう1度重ね塗りを。スティックタイプの日やけ止めを使うのもおすすめ。

長井かおり :

日やけ止めをボディに塗るときは、洋服を着る前が鉄則です。下着もしくは裸の状態で塗れば、首や腕にもしっかり塗ることができます。ウェアは日やけ止めが乾いてから着てください。

ファンデは“美肌ゾーン”だけ重ね塗り

続いては下地とファンデーション。「エスプリーク」のシリーズが長井さんのおすすめです。

長井かおり :

『エスプリーク パーフェクト キープ ベース』は、ピタッとした薄膜でファンデーションをフィットさせてくれる下地。毛穴が気になるところは凹凸を埋めるような感じでつけて。

ファンデーションは、リキッドファンデーションがコンパクト状になった「エスプリーク リキッド コンパクトBB」を。ワンプッシュで適量が出てくるから、手を汚さずにサッとつけられます。

長井かおり :

日やけ防止のためのファンデを厚塗りする人がいますが、顔の外側にはあまり塗らないで。前段階で日やけ止めをしっかり塗っておけば大丈夫です。
ただし目の下から頬の高いところにかけての“美肌ゾーン”だけは、スポンジで垂直にポンポン重ね塗りをして、厚みでカバー力をアップします。ここで指を使うと剥がれてしまうから、最後までスポンジを使うこと。これだけでシミやくまも十分隠れるので、コンシーラーは使いません。UVケア効果も高まりますよ」(長井さん)

ポイントメイクは練り状&リキッドタイプが使える

スポーツメイクでは、ポイントメイクに練り状やリキッド状のアイテムを使うと崩れにくくなると長井さん。

長井かおり :

チークは『ヴィセ リシェ リップ&チーク クリームN』のPK4番を使います。リキッドで作ったツヤ肌にクリームチークを仕込めば、フィット感がよく、崩れません。

スポンジに練りチークをとり、ポンポンと“垂直タップ”で伸ばしていきます。顔の中央に血色を与えるイメージで。

nagai_icon :

チークは指で直接つけるのは危険、スポンジでとったほうが失敗しません。最後までスポンジを使うのが今日のコツのひとつです。

唇にも同じカラーをスポンジで伸ばします。

長井かおりさん :

スポーツメイクって、意外と何色をもってきてもハマるんです。ウエアがカラフルだから、メイクも好きな色をバーンと出していい。このシリーズは色味が豊富なので、自分の好きな色を選んでください。

フェイスパウダーは“タッチ”を使い分けて

崩れないメイクのためには、パウダー使いも重要なポイント。最強レベルに汗に強い、「ファシオ ウォータープルーフ フェイスパウダー01」を使います。

長井かおり :

「外に出て運動するときは、お粉はマスト。でもつけすぎるとマットになってしまうから、ここは慎重に。
パフに粉をとって揉み込んだら、パフを折り曲げてTゾーンに丁寧につけます。崩れやすい小鼻の横や、ほおとの境の部分は、きちんと圧をかけて粉をつけましょう。目の下もパンダにならないように、パフを二つ折りにして“きっちりタッチ”します。逆にほおのあたりは、パフを開いて持って“ふわふわタッチ”で。
こうすると頬にはツヤや湿度が少し残るのに、鼻はTゾーンはサラサラでしょう? 粉のまとい方は、肌の部位によって変えていくのが理に叶っています」(長井さん)

リキッドアイカラーはスポーツメイクにぴったり

アイメイクに使うのは「ファシオ リキッドアイカラーWP 濃密発色タイプ」のブラウン系シェード。速乾性に優れた液状のアイシャドウです。

長井かおり :

難しそうと思われるかもしれませんが、上手に使うと全然とれないし、汗も平気。濡れた質感がスポーツウエアにもマッチします。

まぶたのキワにちょんちょんと点状において、最初はチップで、次に指で伸ばします。速乾性なので片目ずつ仕上げ、濃くしたいところに重ねづけを。

アイラインは「ファシオ パワフルステイ ジェルライナー」で。スポーツ時のアイラインは、ある程度大胆でラフでいいと長井さん。

長井かおり :

今日は目尻だけ入れましょう。目尻側から内側に向かってラインをひいて、最後は目尻を跳ね上げるように、太めに描き足します。走るのが早そうに見えるでしょ?
このアイライナーは今日のお土産としてもご用意していますが、本当に落ちにくくて優秀なんですよ。

アイラインは1回で決めず、少しずつ手を動かして書くのもコツ。赤や青など、ウェアに合わせた色にするのもおしゃれです。

自然で美しい「疑似眉」メイク

いよいよラストはアイブロウ。「リキッドアイブロウエスプリーク Wアイブロウ(リキッド&パウダー)」は、非常に落ちにくいので眉尻がない人にもおすすめだそう。

長井かおり :

私の眉メイクでは、最近リキッドが定番化しました。毛が薄いところに、ちょこちょこ擬似的に毛を描くのがコツ。茶髪の方もなるべくグレー系の色味で、植毛するイメージで描いてみてください。

リキッドで描いた「疑似眉」が定着したら、ペンシルやパウダーで足りない所を明るめの色で描き足していきます。最後はスクリューブラシでとかして完成です。

長井さんの指導でメイクレッスン

アイテム数は少ないのに、スポーティかつ華やかな仕上がりのメイクが完成! モデルをつとめたのは、マイロハス編集長の山岸です。

テーブルに用意されたメイクアイテムを使い、参加した読者もスポーツメイクに挑戦。長井さんの指導で「疑似眉」やポイントメイクを再現し、プロのテクニックを習得していました。

長井かおり :

みんなもスポーツウーマンだから、ぜひ今日のメイクを実践してください。今年はカラーメイクが好調で優秀なアイテムが色々出ていて、派手に見える色でもつけるとすごくいい感じになります。新しい色をまとうと、それだけで流行をまとえるから、トライしてほしいですね。

長井かおりさん直伝のスポーツメイクなら、ランイベントにも華やかなメイクで臨めそう。猛暑の夏、このメイクで乗り切っていきましょう。

メイク後のアフターケアも忘れずに

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長井かおりさん

ヘア&メイクアップアーティスト。雑誌を中心に多くのビューティー企画を担当し、わかりやすく理論的なテクニックに注目が集まっている。一方で、全国でメイクレッスンも行なっており、年齢や職業に関係なく、「誰にでも似合う自分史上一番キレイになれるメイク」とを伝授している。 また、一般社団法人ランガールに所属しており、自らがランナーであることから考案した「汗に強く崩れないスポーツメイク」が注目を浴び、スポーツメイクの第一人者としても知られている。 『 0周囲がざわつく自分になる 0 必要なのはコスメではなくテクニック』(ダイヤモンド社刊)『テクニックさえ身につければ、「キレイ」はもっと引き出せる』(講談社刊)など、書籍も多数。また現在、VOCE、ESSE、Precious.jpなどで連載も人気。公式HPはこちら

写真/中山実華 イラスト/miya

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