気がつきすぎて、くたびれやすい?
敏感気質(HSP)な人は、人口の20%もいると言われています。なかには、外向的な敏感気質の人もいるので、見極めるのは簡単ではありません。
前回は、敏感気質な人に共通する4つの特徴を紹介しました。今回は、自分が「敏感気質」なのかを知る方法を、敏感気質の研究者であり心理学者のエライン・アーロンさん、心理学者のライン・シャーマンさんに聞きました。
自分が「敏感気質」なのかを知る方法
image via shutterstock敏感気質かどうかを判断するには、次のような重要な指標があげられます。
物事について深く考え、人生は有意義でなければと思ってしまう 刺激を受けやすく、騒々しい場所を避けてしまう 丸一日空いているときには、外出するより自宅にいる 他人に共感しやすいと多くの人に言われる よく泣いてしまう 他人が見過ごしてしまうことに気づく敏感気質な人は、自分がどんな傾向の人間で、物事にどう反応しているかを自分自身ではよく判断が付かないのだそう。「自分から見える自分と同じように、他人も自分を見ていると思いがち」だから、とシャーマンさん。
自分自身と物事への反応を他人の視点から眺めてみて、他人ならばどう反応するかを考えます。自分が他人より反応が大げさだったり、細かい点にこだわりすぎていたら、要注意です。
それでは、敏感な感情とうまくつきあっていくには、どうすればよいのでしょうか?
1. ダウンタイムをもつ
image via shutterstock自分が敏感気質だと分かり、土曜日に引きこもってしまうことの言い訳はどうしようかと思うなら、こう考えます。この時間は、繊細さにうまく対応していくために大切な「ダウンタイム(心を落ち着かせる時間)」なのだと。
「昨今、誰もにダウンタイムは大切だというのですが、敏感気質の人にこそ静かに過ごすことは大切なのです。過剰な刺激を受けてしまったり、深く考えをめぐらせてしまったりしても、そういう時間があれば大丈夫。ダウンタイムは欠かせないのです」(アーロンさん)
2. 休息の時間を作る
image via shutterstock「あなた流のセルフケアがどうであれ、休みを優先してみては。バケーションでは、アクティビティに丸1日参加するより、休息と睡眠の不足を取り戻す方が大事かも」とアーロンさん。
金曜の仕事終わりには、テニスやパーティに出かけるよりも、家に帰って自分の時間を過ごす方がベター。大事なのは、自分自身をリセットさせるための静かな時間を確保することです。
3. 瞑想を試してみる
image via shutterstock瞑想は、静けさにひたるためにすばらしいことです。1日15分から20分、マントラの言葉や音に集中し、心を静けさに委ねていく方法も有効に。
「マインドフルネスにおいては気持ちを向けていくものには呼吸、身体、思考があります。この方法だと、そのいずれにも気持ちを向けていきません」(アーロンさん)
4. セラピストに相談してみる
image via shutterstock敏感気質であることについて、「絶望的に感じる必要はありません」とアーロンさん。
もし対処に困るときは、心理療法のセラピーに参加してみては。もう少し自然に物事に向き合っていけるようにするのです。
「繊細な人は、心理療法のような治療にそのほかの人よりもうまく取り組めると思います。そうした方々は集中することができますから。よいセラピストと会うことができれば、フィードバックや思いに耳を傾け、いい結果を得ることができると思います」(アーロンさん)
リラックスした生活を
寝る前のひと工夫で睡眠の質が変わる。8時間寝ている人が続けていること
朝起きたときが一番疲れてる…。医師が教える「朝バテ」解消法4つ
Brielle Gregory/How to Tell If You’re a “Highly Sensitive” Person—and How to Deal With It/STELLA MEDIX Ltd.(翻訳)