かわいらしい小さな花なのに、驚異的な力をひめているカモミール。この花の成分は、人を眠りに誘ったり、炎症を和らげてくれたり、お肌を引きしめてくれたり、また神経を落ち着かせてくれたりもしてくれます。
オレゴン州ポートランドに拠点を置く自然療法医ローラ・ネヴィル医師が、症状別のカモミールの使い方を伝授。全身のさまざまな悩みに使ってみましょう。
1. 自然と眠気を誘う
カモミールティーのすごい点は、なんといっても眠気を誘う力があること。植物のフラボノイドは脳内のベンゾジアゼピン受容体と結合し、穏やかな精神安定剤のように働くのです。
気分よい眠りのため、ベッドに入る前にカモミールティーをゆっくりと飲むとよいでしょう。
2. 腰痛を和らげる
きれいなソックスに乾燥カモミール1カップを詰め、ソックスの口をしばります。
温かいお風呂にソックスを浸し、エプソムソルト(硫酸マグネシウム)を加えて、ラベンダーオイルを5滴ほどたらします。
「お肌に吸収されたカモミールの成分は、エプソムソルトやオイルとともに筋肉をゆるめ、腰の痛みを和らげます」と、ネヴィルさんは話します。
3. 不安を落ち着かせます
カモミールは、あれこれ思い悩んでいる人の気持ちを落ち着かせてくれます。
ペンシルベニア大学の研究によると、軽度から中等度の全般性不安障害を持つ人々を対象に調べたところ、カモミール抽出物を処方された人は、プラセボ(偽薬)を処方された人よりも症状が軽減することがわかりました。
「不安や動揺を感じているとき、カモミールのエッセンシャルオイルをスプレーしたり、何も入れないカモミールティーを飲んだりすることをおすすめします」とネヴィルさん。
4. 目の下のクマを改善
「カモミールティーは血行をうながして、目の周りにかかる刺激を和らげてくれ、目の下のクマを減らしてくれるのです」とネヴィルさん。
2個のティーバッグを数分間、熱湯にくぐらせてから取り出し、冷まします。そのティーパックをまぶたの上に置き10分間リラックス。それを外したら、目をぬぐってから布を当てて肌を乾かします。
※カモミールはブタクサと同じ科に属するため、ブタクサに対してアレルギーがある場合は使用を避けてください。
5. 血糖値を下げる
一杯のカモミールティーを飲む大きな理由としては、いくつかの研究の存在もあります。
カモミールティーを毎日飲むことによって、2型糖尿病患者の血糖値が下がることが示されているのです。
よい結果のためには、昼食と夕食の前に一杯のカモミールティーを飲むのが大切。
6. 胃のむかつきを和らげる
ペパーミントやショウガなどのおなかの調子をととのえてくれるハーブと組み合わせると、カモミールティーは胃のむかつき、下痢、さらには赤ちゃんのおなかの痛み(疝痛)を和らげます。
7. 生理痛を軽くする
ジャーマン・カモミール・オイルは炎症を軽くしてくれることで知られています。
温かいお風呂にオイルを数滴たらすと、差し込むような生理痛とイヤな気分も落ち着き、リラックスできますよ。
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Marisa Cohen/Yes, Chamomile Tea Can Help You Sleep—But It Has So Many Extra Benefits/STELLA MEDIX Ltd.(翻訳)
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