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突然ものすごい暑さを感じる「ホットフラッシュ」

「通常ホットフラッシュは更年期や閉経前後に起こりますが、女性でも男性でも、そして何歳でも起こりえます。ホットフラッシュはどんなときでも起こり、その理由はさまざまなのです」と、非営利団体である『ヘルシーウーマン』のCEOで、管理栄養士、女性健康専門家でもあるベス・バタグリーノさんは説明します。

ホットフラッシュが起こる原因はたくさんあると言われています。そのもっとも多い原因について、前回の記事でご紹介しました。今回は、どう対処するかを専門家が説明します。

「太りすぎ」、「食物アレルギーがある」といったものから、「睾丸を除去する手術を受けた」まで、ホットフラッシュが起こる原因は、こちらの記事で。

1. 更年期によるホットフラッシュの対処法

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もしも症状が深刻なら、医師がホルモン補充療法を提案するかもしれません。

この治療法はエストロゲンを使ってホルモンバランスを保つもの。ホットフラッシュや寝汗といった更年期の症状をやわらげます

でもホルモン補充療法にはリスクもあります。米国がん協会によると、ホルモン補充療法を行うと、乳がんのリスクも上がると示した研究があります。

2. 乳がんの治療によるホットフラッシュの対処法

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症状をコントロールするために、スパイシーな料理や熱い飲み物は控えめにして、熱いシャワーやサウナ、ストレスやアルコールを避けるようにします。

寝る前にはぬるめのシャワーを浴びるようにして、寝室の温度は下げましょう。寝る時は冷感シーツを使ったり、綿・麻・絹などの天然素材の掛け布団を使ったりしましょう。

3. 処方薬によるホットフラッシュの対処法

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医療の提供元に何が起きたかを知らせます。そうすれば、ホットフラッシュが起こらない同種の薬に交換してくれるかもしれません。

「身体が薬に慣れたらホットフラッシュが起きなくなる可能性もあります。その場合、医療提供者は不快なホットフラッシュは長続きしないと説明して、不安を解消してくれるでしょう」(バタグリーノさん)。

4. 太りすぎによるホットフラッシュの対処法

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対処法は、想像どおりの内容です。2010年のカリフォルニア大学の研究によれば、太り気味もしくは肥満の人は、食事と運動によって問題が解決できます

ダイエットを試みなかった、太り気味もしくは肥満の女性にくらべて、健康的な食事をして週に200分の運動をした女性は、ホットフラッシュの回数が減る可能性が2倍高かったのです。こちらのダイエットに効果的な運動を試してみてください。

5. 食物アレルギーや食物過敏によるホットフラッシュの対処法

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アルコール、カフェイン、亜硫酸塩などの添加物は、よくホットフラッシュの引き金になります」と、クリーブランド・クリニックで婦人科医をしているリン・シンプソンさんは言います。

次にそれらの物を口にしたとき、身体がどのように反応するか注目してください。そうすれば、ホットフラッシュとの関係がわかるかもしれません。

もし、その方法でもわからなければ、特定の食品を計画的に避ける食事法について、医師や管理栄養士と相談します。

6. 不安によるホットフラッシュの対処法

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意識的に呼吸をすることは、不安を落ち着けられる簡単な方法です」と、バタグリーノさん。運動、瞑想、ヨガもまた不安の解消に効果的です。

もし、これらの効き目がなければ、より深刻な形の不安に悩まされている可能性があります。医師や認知行動療法士に相談したほうがいいでしょう。

7. 健康上の問題からくるホットフラッシュの対処法

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「もし甲状腺が問題なら、ホットフラッシュ以外にもほかの症状を経験するでしょう。激しい心臓の鼓動、説明のつかない体重減少、頻尿、一日の中の特定の時間に極端な疲労を感じることは、すべて甲状腺機能亢進に関連する症状です。感染症を含むほかの問題からくる場合は、ホットフラッシュに加えて下痢や腸の不快感を伴います」と、ソワさん。

ホットフラッシュ以外にもこれらの症状がある場合は、医師に診断を仰ぎ、治療の計画について相談します。

8. 暑い寝室によるホットフラッシュの対処法

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「エアコンの温度を下げたり、毛布や衣服の枚数を減らしたりするなど、対処法はシンプルなことかもしれません」と、シンプソンさん。寝汗を防ぐために、冷感シーツや軽量掛け布団を使ってもよいでしょう。

ホットフラッシュ対策をしよう

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Krissy Brady/Common Causes of Hot Flashes—and How to Treat Them
訳/STELLA MEDIX Ltd.

RSS情報:https://www.mylohas.net/2019/05/189804pvn_hotflashes2.html