大腸がんによる死亡率には地域差があり、北海道、東北、関東の北部では、とくに高い傾向があります。
原因のひとつと考えられているのは、運動不足。じつは大腸がんは、胃がんや肺がんといった他のがんとくらべると、運動不足の影響を受けやすいのです。冬に雪が多い地域は体を動かす機会が限られるため、大腸がんにかかりやすくなるようです。
大腸がんの発症数・死亡数は、終戦後に急増しました。20世紀後半に、男性の死亡率は10倍以上、女性は8.4倍はね上がっています。この時代に自動車が普及し、日本人全体の運動量が下がったことが背景にあるのは間違いないでしょう。
海外でも机に向かう仕事を10年間続けた人は、そうでない人とくらべて大腸がんの発症率が2倍高いという報告があります。運動不足を認識している人は、大腸がんを防ぐためにも、ぜひ軽いエクササイズやウォーキングを取り入れてみてください。
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