「料理は塩で決まる」と言われるほど、塩は調味に欠かせない存在。しかし困ったことに、健康問題の引き金にもなります。塩分を摂りすぎると血圧が上がりますが、じつは胃がんも招くのです。
塩で胃がんになるのは、塩が胃の粘膜を荒らすから。荒れた粘膜は有害物質やピロリ菌の影響も受けやすくなります。
塩分摂取量と胃がんの発症率の関係を10年にわたって詳しく調べた調査では、塩分の摂取量が増えるにつれて胃がんの発症率が上がり、摂取量が少ないグループとくらべると最大で2.3倍も高くなったとのこと。
胃の粘膜を守るためにも、薄味で満足できる味覚を育てていきましょう。
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胃腸を最速で強くする 体内の管から考える日本人の健康 (幻冬舎新書)
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「胃痛の原因はストレス」「ヨーグルトで便秘が治る」――そんな誤解をしていませんか? 人間の体は巨大な一本の管=消化管でできているのに、私たちは驚くほどその実態を知りません。本書では強い消化管をつくるために欠かせない食事や生活習慣を、日本人の体質を研究する予防医学医の奥田昌子さんが解説。なぜ日本人は「胃腸が弱い」のか、その秘密を紐解きます。