ベジの人をホームパーティに招待するときに注意したいのが、食事。心をこめて準備しても、「これは食べられない」「あれもNG」と言われてしまうと残念だし、招かれる方も心苦しいはず。また、ベジタリアンではない人も一緒に食卓を囲む場合、ベジとノンベジの両方の食事を用意するのはなかなか大変です。だからといって、全てをベジ料理にしてしまうと、ノンベジのゲストが不満に思うかもしれません......。
インドは、国民の3割以上がベジ
国民の3割以上が菜食主義者のインドでは、ベジとノンベジが共存して暮らしています。そこで、異なる食志向のゲスト同士でも快適に食事を楽しんでもらうためのちょっとしたコツを、インド流のおもてなし術を踏まえながらご紹介します。
◎事前にNGな食材を聞いておく
一口にベジタリアンと言っても、魚や肉のほかミルク・卵・蜂蜜も採らないヴィーガンから、乳製品はOKなラクト・ベジタリアン、にんにくやニラの五葷(ごくん)を禁じるオリエンタルベジなど様々なタイプがあります。ゲストがベジかノンベジか、またNGな食材があるかどうかを事前に聞いておくと、当日のガッカリを回避できます。また、調理法の好みもあれば聞いておくと尚良いです。
◎肉と野菜のトングは使い分けて
ベジの方には肉や魚を扱った調理器具を嫌がる人もいます。バーベキューで肉と野菜を同じトングで挟まないなど、ちょっとした気配りも大事。大皿料理の場合は、ベジ・ノンベジマークを記した旗を立てると一目で分かって便利です。
◎調味料はなるべく手作りで
意外と盲点なのが調味料。市販のコンソメには肉エキスが、マヨネーズには卵、めんつゆには魚が含まれます。添加物を嫌う人もいるので、だしや調味料はなるべく手作りがおすすめ。和食の場合は、昆布や椎茸のだしで具材を調理し、ノンベジのゲストには鰹節などを用意して味を調整してもらうのも手。
◎インド料理やイタリアンでベジメニューをプラス
日頃はノンベジの人が、慣れないベジ料理やマクロビ料理を作ろうとすると、肝心のパーティ前に精根尽きてしまうことも。無理せずに、普段の得意メニューにベジ料理をプラスする感覚で臨みましょう。しかし、ベジ料理がサラダだけというのも味気ないもの。魚や肉を使わずに作れるインド料理やイタリアン、素食中華などを組み合わせると食卓も豊かになりますよ。
おもてなしで大切なのは、ゲストが良い気分で楽しんでくれるかどうか。そんな素敵な時間を演出するためにも、誰にでも平等な「美味しい!」を提供できるのが理想です!
[ Planning a perfect vegetarian party ]
photo by Thinkstock/Getty Images
(さとう葉)
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