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40代女性はなぜ太る? 2つのホルモンと肥満の関係を産婦人科医が解説

2019/02/05 22:00 投稿

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「何をしても、体重がどんどん増えるのです」。医師が40歳以上の患者からもっともよく聞くフレーズが、これ。

年齢を重ねると、体重を減らすのが本当に難しくなります。きちんとエクササイズをして、健康的な食事をとっているにもかかわらず、40代後半になったとたん、体重がまったく減らないようになります。

産婦人科医である筆者の場合もそう。40代女性の体重は落ちにくい

思いつくかぎりのことをしても、体重計の示す数値は、理想の体重を4.5kgもオーバーしていました。これはおかしいと思って体重計を買いなおしてみたものの、結果は変わらず。

医師が患者に対してずっと言い続けていること(炭酸を避ける、カロリー計算をする、食べる量をきちんと守る、パンを食べない)をすべてやってみても、新しい体重計が示す値はちっとも変わらないという始末なのです。

1年で約2.5kgずつ体重が増えていく

中年期になると、女性の体重は平均して1年につき約700g増えます。そして閉経を迎えると、体重がさらに増えるようになります。女性の9割が、閉経したのち1年以内に約2.5kg以上も体重が増えます。1年につき数キロならたいしたことないと感じるかもしれませんが、45歳以降、1年につき約2.5kgずつ体重が増えていくとしたら、55歳になると25kgほども増えることに。

中年期に体重が増加する原因とは? 外食の回数が増えたことや、夕食と一緒に毎晩(あるいは、ときどき)シャルドネを飲むようになったせいもあるかもしれません。なかには、甲状機能不全が原因となっているケースも。でも、多くの場合、鍵となる2つのホルモンが影響をおよぼしているのです。

ストレスによって、コルチゾールの量が増える

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多くの人にとって中年期は、言ってみれば修行のような時期です。子どもの大学の学費に関すること、年老いた両親のこと、なかには死別や離婚など人生の大きな変化を経験することも。そこにホットフラッシュや不眠症、月経不順といった更年期の症状が加わるのですから、もうたいへん!

ストレスによってコルチゾールの量が増えると食欲が増し、甘いものが食べたくなります。その結果、体重は増加し、おなかには脂肪がつくことになるのです。

エストロゲンが急に減ると、体重に影響する

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40代半ばから終わりにかけて、エストロゲンの量が急に減りはじめます。体重は変わらないのに、ぜい肉が増える理由はそこにあります。エストロゲンの減少は代謝には影響しないのですが、体重増加へとつながる大きな原因となります。夜間、良質の睡眠をとる力に大きな影響をおよぼすからです。

睡眠の乱れが“飢餓ホルモン”を増やしてしまう

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睡眠の乱れは、ホットフラッシュよりも多くみられるものです。なかには眠っているときに、ほてりのせいで寝返りを打ってばかりの女性もいます。

睡眠不足によって新陳代謝のサイクルが変わってしまうと、何よりもダイエットの努力が無駄になってしまいます。体重調節のはたらきをするホルモンの量が変わるからです。

睡眠が乱れると、グレリンという飢餓ホルモンが増え、レプチンという食欲を抑えるはたらきをするホルモンが減ります。グレリンが増えると食欲が増すだけではなく、炭水化物やカロリーの高い食品を欲するようになります。「グレリンが増える+レプチンが減る=体重増加」、ということ。

さらに、疲れが残ることで、蒸し野菜より大皿のピザのほうが魅力的に感じたり、目覚まし時計のスヌーズボタンを押すことはできても、エクササイズをするまではなかなか動けなかったりするのです。

解決策は? もっと睡眠をとること

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理想的な睡眠時間は7時間といわれていますが、成人のうち約35%がそれには足りていません。たった1日でも睡眠が不足すると、代謝に悪い影響があることが研究によって示されています。

米国の医療機関ノースウエスタン・メディシン・プログラム・フォー・メノポーズで相談される女性の大きな悩みは、“体重増加”。そこで最初に医師から聞く質問は、「何を食べていますか?」ではなく、「あなたはきちんと睡眠がとれていますか?」なのです。

結論としては、夜間しっかり眠ることが何よりも大切、ということ。ストレスが減り、夜によく眠れるようになると、体重は大幅に減るのですよ。

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Lauren Streicher, MD/The Lifestyle Change an Ob/Gyn Made to Lose 10 Pounds of Hormonal Weight
訳/STELLA MEDIX Ltd.

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