お洗濯のプロに学ぶ、洗濯のいろは
2007年に神奈川県横浜市都筑区にオープンしたクリーニング店・クリーニング リブレ。現在では、「#洗濯ブラザーズ」として、「センタクノシカタ」を伝える活動をしています。また、シルク・ドゥ・ソレイユやブルーノ・マーズなど国内外のトップアーティストのライブ衣装クリーニングも手がける、まさにお洗濯のプロ。 年末の大掃除に向けて、知っておきたい洗濯のあれこれについてうかがいました。
1.知らずにやってしまいがちな「誤った洗濯」の方法はありますか?
洗濯をする際、洗濯機のモードは何モードにしていますか? 「自動洗濯コース」を選んでいるならば、それは間違っていると指摘します。水と洗剤の量にポイントがあるようです。
「自動洗濯コースだと、圧倒的に水の量が足りません。水の量が足りないと洗剤や汚れがうまく流れでません。なので、水量の設定を手動で多め設定にしてください。
また、洗剤を多く入れすぎないこと。洗剤は多ければ多いほど汚れが落ちると思う方が多いようですが、逆に汚れを守る方に働いてしまうので、汚れ落ちが悪くなります」(洗濯ブラザーズ)
衣類に負担をかけない洗い方は、洗濯槽に先に水をはって、洗剤をよく溶かしてから、最後に衣類を入れることが重要です、とも教えていただきました。
2.洋服にファンデーションがついてしまった場合、どうやって汚れを落とせばいいでしょう?
お気に入りの服を着るときに、うっかり襟元にファンデーションがついてしまった……なんて経験は誰にでもあるもの。そんなときに頼りになるのが、スプレーとブラシ!
「リブレヨコハマの洗濯洗剤と水を1:1で割ったものをスプレーボトルに入れ、ファンデーションがついてしまった箇所にスプレーします。衣類が綿や、麻、合成繊維の場合は、ブラシでたたいて、汚れを動かしてください。その後、洗濯するときれいに落ちます」(洗濯ブラザーズ)
3. 血液をつけてしまったときに、汚れを落とす方法はありますか?
ポイントは、水の温度と、生地に合わせて洗剤を選ぶことなのだそう!
「血液の汚れは、落ちにくいです。お湯や、スチームなどの温度の高い状態で処理しないように注意してください。高い温度で処理をしてしまうと、血液汚れが衣類に定着してシミになってしまいます。必ず冷水で処理してくださいね。
綿、麻、合成繊維なら洗浄力の高い弱アルカリ性の洗剤と水を1:1で割ったものをスプレーボトルに入れて、汚れた箇所にスプレーし、手で軽くもんで、汚れを動かしてから洗濯してください。デリケート衣類には、中性洗剤を使って同じ処理をしてください」(洗濯ブラザーズ)
また、前から疑問に思っていたカーテンの洗い方も、うかがってみました。
「カーテンは家庭で洗うのは、とても大変です。水を含むと縮みますし、乾燥も大変です。クリーニング店に出すことをオススメします」(洗濯ブラザーズ)
これには、そりゃそうですよねと納得しました。ただ一方で、家で洗うのが難しいと思われている「シルク」は、手順を守れば自宅でも洗うことができるそう。
「シルクは、手洗いをおすすめします。洗剤は、必ず中性洗剤(リブレヨコハマ シルク&ウール ディタージェント)で、常温のお水2〜5Lに洗剤を5ml程度を入れ、よくかき混ぜます。そして最後に衣類を入れます。このとき、衣類がこすれないようにネットに入れて、押し洗いをしてくださいね」 (洗濯ブラザーズ)
リブレヨコハマのディタージェントは、ヤシ油・アミノ酸・ベジタブルグリセリンというシンプルな処方。
化粧品にも使用されている保湿・柔軟成分であるアミノ酸を高濃縮し、最適なバランスで配合することにより、高い洗浄力があります。洗濯用石けんでありながら、水溶性、油性、不溶性(ファンデーションや泥など)汚れにも対応しています。
また、環境にやさしいだけでなく、石けんカスが極力発生しない製法で作られているため、人にやさしいのも魅力。特に、オーガニックコットンのお洗濯とは相性がとても良いそうです。
お洗濯について理解を深めたいという人は、日本橋高島屋S.CのS.ESSENTIALSで行われた「センタクノシカタ」ワークショップの様子も、チェックしてみては。
これまで、なんとなく自己流でこなしてきたお洗濯を、おうちクリーニングにアップデートできるかもしれません。 洗剤はこちらの店舗でも購入できます。
S.ESSENTIALS
日本橋高島屋 S.C. 東京都中央区日本橋2-5-1 新館3F phone: 03-6225-2307 open: 10:30 - 20:00
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