糖尿病の中でももっとも一般的なのが「2型糖尿病」。長い期間にわたって血糖値(血中ブドウ糖)が高い状態が続いてしまう病気です。
この2型糖尿病の原因や症状、治療、合併症のことなど、知っておきたいことすべてを医師に聞きました。
2型糖尿病の予防方法とは?
image via shutterstock2型糖尿病は、遺伝があったとしても、基本的な生活習慣で発病を防ぐことができます。
糖尿病予防プログラム(アメリカ国立糖尿病・消化器・腎疾病研究所による助成を受けている)に参加した人は、対照となる人々と比べると、3年間で2型糖尿病のリスクが58%減ることがわかっています(※1)。
このプログラムのゴールは、体重を減らすこと。そのため参加者はカロリーを減らし、運動するのです。同じやり方をすれば、糖尿病のリスクを減らせます。
糖尿病を防ぐために取り入れたい生活習慣は、以下。
01. カロリーを減らす
image via shutterstock「カロリー制限だけに取り組んでも、糖尿病に対してすぐに大きな効果が現れるのです。カロリーを減らすだけで、身体はよりインスリンを作れるようになり、インスリンに反応しやすくなります」と話すのは、メイヨー・クリニック内分泌学研究所所長で、糖尿病内科医のアドリアン・ベラさん(医学博士)(※2)
「前糖尿病(糖尿病予備群)の場合にも効果的です」。どの方法が一番、ということではなく、続けられる食事をすることが大事。「最終的には、カロリーが切り札なのです」とベラさん。
02. 減量する(必要な場合)
image via shutterstock糖尿病予防プログラムの15年間のフォローアップによると、5~7%の減量が、糖尿病の発症を遅らせたり予防したりするといわれています。
03. 運動する
image via shutterstock1週間のうち少なくとも5日は、30分の運動をします。
04. 定期的な検査をする
Adrian Vella, MD, head of Mayo Clinic endocrinology research2型糖尿病は自覚症状なく進行する可能性があるので、45歳になったら定期的に血糖値検査をすること。遺伝の可能性があれば、すぐにでも検査を受けることをすすめます。
※1 National Center for Biotechnology Information ※2 Mayo Clinic
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