ありがたいことに、クリニックでのダイエットメニュー体験も、脂肪細胞を冷却・凍結させて壊すという施術「クールスカルプティング」と、脂肪にのみ熱を当てて脂肪細胞そのものを減らすという施術「ヴァンキッシュ」に続いてこれで3度目。
なんとも贅沢な話だが、他力本願のダメ人間みたいな気持ちも少々……。いや、私だって糖質オフして体重を減らしたり、頑張って運動して絞ったこともあったんですよ?
でも、そんな自力ダイエットではビクともしなかった最強パーツが、二の腕だ。鍛えにくいし、多少体重が減ったくらいではまったく変化しない我が二の腕。お前にトドメをさしてやる! と鼻息荒く駆け込んだのが、『衣理クリニック表参道』だ。
私が二の腕を託したのは、こちらの『脂肪溶解メソ』というもの。注射をすることによって、脂肪細胞を燃焼させる成分を直接注入するのだから、私のたわわな二の腕だって細くなりそう。
「注射って怖い」という人もいそうだが、二の腕やお腹だけでなく、目の下のぷっくりたるみや二重あごなど、顔に行う人もいるとか。
特におすすめなのは「触って冷たいところ」、つまりみっちりセルライトがついた部分というから夢のような話なのだ。膝上のプニ肉や首の後ろ、脚の付け根のぽっこりなど、コンプレックスを文字通り狙い撃ちできるというわけ。
とはいえ、このドリーミング施術、脂肪溶解メソには、職人芸的な側面が大きいことは事実。どのパーツにどのくらい注入するのか、どの部分を細くすると美しいのか、といった経験値や審美眼がものをいう。
ガウンに着替え、「このプニプニが……」と、先生にたわわな二の腕をさらす。私の腕・肩周りを一通りチェックしていただき、注入箇所を決定する。
先生いわく「二の腕も気になるけれど、付け根のハミ肉も減らすとキレイよ」とのこと。そういえば、ブラをつけるとぽっこり肉がのってしまい、ノースリーブを着るとその肉がチラ見えしてることがある。 「二の腕が太い」って一口に言っても、この付け根部分の印象は確かに大きいのかも。
私がそんなことを考えている間に、「じゃ、始めまーす」と先生はサクサク準備。そしてさっそくブスリ。
先生、施術がとても早い。聞けば、注射はゆっくりさすほうが痛く、また痛点は決まっているのでそれを避ければさっと施術できるとのこと。
注射する位置の決め方も、注入の時間も、私が想像していたより5倍はスピーディ。片腕5箇所(付け根部分のハミ肉も含む)、両腕で計10箇所を施術していただいて、せいぜい2分といったところだろうか。
注射の痛み以外はなんのストレスもなく、「先生、もう終わりなの……」とあっけなく感じるほど。グイグイ揉まれるとか痛みに悶絶するといったドラマティックな展開はゼロで、スピーディにスマートに終了した。
薬剤が脂肪を溶解させ、ほっそりを実感するまでには1〜2カ月を要するそう。モコモコのファーコートが今年は着れるかも……。ほっそり腕の自分(イメージ)にうっとりしつつ、帰路についた。
こちらのクリニックでありがたいのは、注入をすべて衣理先生が担当しているということ。多くの患者さんを担当されている衣理先生であれば気持ち的に負担が少ない。
個人的には、太ももやお腹などドーンとお肉がのっているところはマシーンでの施術に任せて、「ここのお肉がちょっと減るとキレイなのに」という部分は脂肪溶解メソにしたいなという感じ。
ボディをデザインする審美眼やテクニックがあるドクターなら、最短でキレイなラインに整えてくれるはずだ。
[衣理クリニック表参道]
住所:東京都港区北青山3-5-30 入来ビル4F/5F
電話:03-5786-1155
診察:10:00〜19:00(最終受付時間は施術内容によって異なるのでお問い合わせを)
*Dr.衣理式メソセラピー 脂肪溶解メソ(ボディ)トライアル 45,000円、1回 50,000円、3回コース 125,000円、(フェイス)トライアル 22,500円など。
*衣理先生の注入テクニックは業界でも有名で、ニキビ跡や毛穴、シワやたるみなどに悩む顧客も多く訪れている。
取材・文/高見沢里子
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