ハーバードメディカルスクールのサンジブ・チョプラ教授による『ハーバード医学教授が教える健康の正解』(ダイヤモンド社刊)から毎日ひとつずつ、健康の素朴な疑問をご紹介します。 image via Shutterstock

A.ホント。

アメリカの皮膚がん以外のがんの発生率が、年間日照量の少ない高緯度地域に向かって北上するにつれて高くなることが示された。このことから、日光は「皮膚がん以外のがんに対する部分的免疫」を提供しているはずだと、アパリーは断定した。

『ハーバード医学教授が教える健康の正解』(ダイヤモンド社刊)より

これは、病理学者のフランク・アパリーが1941年に発表した統計的研究の結果です。日照量が減るとがんにかかりやすくなるのは、日光によって体内に生成されるビタミンDが不足するから。フランク・ガーランドとセドリック・F・ガーランド兄弟も、シカゴ在住の男性を対象に行った調査で、ビタミンDの摂取量により「結腸がん」の発生率が半分になると発表しています。

アメリカでは長年「日光に当たりすぎるとがんになりやすい」と考えられていたため、「日光ががんを予防する」という研究は、なかなか受け入れられなかったといいます。紫外線が肌の老化をもたらすことは確かですが、その健康メリットも忘れずにいたいですね。

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ハーバード医学教授が教える健康の正解』(ダイヤモンド社刊)

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