スーパーでは目にする機会が少ないですが、これからの11月〜12月にかけて旬を迎えます。国内での主な生産地は長野県や茨城県。
「体にいい」ということは何となく知っていますが、実際にビーツはどうやって調理すれば食べやすいのでしょうか。
「奇跡の野菜」、「食べる輸血」ともいわれるビーツ
image via shutterstockビーツの栄養面や健康効果について、管理栄養士の栗山明子さんにお話を伺いました。
「ビーツは“奇跡の野菜”、“食べる輸血”といわれるほど、栄養素が豊富な野菜です。 ビーツの色素成分はベタライン色素と呼ばれており、赤紫色を発色するベタシアニンと、黄色を発色するベタキサンチンの2種類からできています。
ビーツには赤色以外にも黄色やオレンジをした品種もあり、ベタライン色素は高い抗酸化作用を持っているので、アンチエイジング効果も期待できます。
また鉄分やカリウム・ナトリウム・カルシウムなどのミネラルや、ナイアシン・パントテン酸などのビタミンB群、ビタミンCや食物繊維などが含まれており、美容のためにも健康のためにも積極的に摂りたい栄養素が豊富に含まれています」(栗山さん)
明るくはなやかな色にもアンチエイジングの効果が隠されていたとは。
栗山さんによると、ビーツは、体内で一酸化窒素を生成するのに効果的な食材として注目を集めているそう。一酸化窒素が体内で生成されることで、血管を健康な状態にすることができ、より多くの血液を各組織に運ぶことができると言われています。
ビーツを使ったレシピ3つ
ここからは、インスタグラムで見つけたビーツをよりおいしく食べられる料理のレシピを紹介します。
あざやかなピンクの「ビーツのポタージュ」
<材料>(2〜3杯分)
ビーツ 1個(約200g〜250g) 玉ねぎ 1/2個 バター 大1 水 200cc 牛乳または豆乳 300〜400cc(お好みで調整) 固形コンソメ 1個 塩胡椒 適量<作り方>
鍋にバターを入れ、ビーツと玉ねぎをコンソメと水でやわらかくなるまで煮る。 1をミキサーで撹拌する。 牛乳または豆乳を入れ、塩胡椒で味を整えて完成 。<ポイント>
牛乳(豆乳)の量はビーツの大きさや味の好み、濃さによって調整してみてください。
「一般的なポタージュのレシピをビーツに変えただけで、とても簡単ですよ。冷たくても温かくてもおいしく食べられます」( aoanela さん)
一度作れば長く楽しめる「ビーツとリンゴのジャム」
<材料>(上記画像の小瓶1つ程度)
りんご 1個(中サイズで約300g) 砂糖 りんごの重量の30%(りんご300gの場合は90g) ビーツ 1/3〜1/2個<作り方>
ざく切りしたリンゴを鍋に入れて砂糖をふりかけ、一晩おいて水分を出す。 そのまま鍋を火にかけ、リンゴがやわらかくなったら下処理したビーツを加える。 ヘラでつぶし、軽く煮詰めて完成 。<ポイント>
ビーツの下処理はオーブンでローストしましたが、レンジでチンしても、生のままざく切りにして直接リンゴと一緒に煮てもOK。
「ビーツと一緒にリンゴも使ったジャム。配合はリンゴが8割、ビーツが2割、砂糖は全量の3割程度です。リンゴの割合が多めなので、ビーツ初心者の人にもおすすめです。パンに塗るのはもちろん、ヨーグルトに入れるときれいなピンク色に染まります」(_irori_さん)
好きなものを混ぜあわせて「ビーツと押し麦のサラダ」
<材料>(1〜2人分)
ビーツ 1/2個(約100g) 押し麦 約1/4カップ ブラックオリーブ 約30g オリーブオイル 大1 塩 小1/4 レモン汁 大1/2 パクチー お好みの量<作り方>
ビーツはさいの目に切り、茹でておく。 押し麦を別で茹で、茹であがる前に1のビーツをあわせて一緒に茹でる 。 茹であがったらボウルにいれてブラックオリーブ、オリーブオイル、塩、レモン汁を混ぜあわせる。 トッピングにパクチーをのせて完成 。「茹でて混ぜるだけという簡単サラダです。食物繊維がたっぷりの押し麦と、最後にビーツを入れて一緒に茹でることで、ビーツの色をつけることができます」(poyu25さん)
健康にも美容にも効果的なビーツ。これからの旬の時期にぜひ食べたい食材です。
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