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近頃メディアを賑わせているガンのニュース。なかには30代、40代の女性が命を落とすという、目をそむけたくなるトピックも……。「ふたりにひとりはガンにかかる」といわれる今、そうそう他人事ではいられないと感じます。  

では、このまま手をこまねいて見ているだけ、というのもちょっと違うと感じているわたし。悲しい思いをしないため、いまから栄養でできることは何かなと考えているところです。

遺伝子がミスコピーされ、増えていく

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ガンのことをこわいと感じる人は多いと思いますが、実際にどんなものかを知っている人は意外に少ないのではないのでしょうか。  

実は、ガン細胞は私たちの身体のなかで毎日数千個ほど生まれている、と考えられています。

通常の細胞はみずからの遺伝情報をコピーし、姿形も機能もまったく同じ細胞を作りながら増えていきます。そんななかで、ほんのちょっとのミスコピーが生じることがあります。これがガン細胞のはじまり。でも免疫の力によって消され、私たちの身体はガンにならずにすんでいます。  

ちなみに、よく聞く「タバコはガンになりやすい」「活性酸素はガンになりやすい」といった話は、細胞の遺伝子に傷を付け、ミスコピーをうながすことにつながるから。

通常の細胞は状況に応じて増え方をコントロールしています。たとえばけがをした直後は傷ついた部分を修復するために細胞が増え、治ってきたら増えるのをやめるといった具合。  

しかしガン細胞は違います。身体の状況などおかまいなしに、ノンストップで増え続けます。そして正常な細胞の仕事を邪魔したり、壊したり……。

免疫がしっかりしていればガン細胞を消すことができますが、そうでない場合はガン細胞は力強く分裂をはじめ、大きくなります。そうして健診などで見つけられるのは、だいたい1センチぐらいになったとき。早期発見といわれる状態です。

早期ガンが見つかったときでも、実はずいぶん前からガン細胞が存在していた、とも考えられるのです。

糖を取り込んで仲間を増やす  

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ガンたちは、仲間を増やすために力強く増殖していきますが、その主なエネルギー源が、なんと糖質

しかも、ふつうの細胞の3~8倍の量を取り込んでいるというから驚きます。糖尿病にかかった人たちがガンの発症率が高くなることもそれを裏付けているといえます。  

こうした「甘いもの好き」なガンの性質を利用したのが、PETといわれる検査

ブドウ糖に似た物質を身体のなかに入れると、ガン細胞は「エサが来た」といわんばかりにその物質を取り込みます。物質がたくさんある場所を画像診断することで、ガンを見つける診断法です。  

通常の細胞は、糖のほか脂肪もエネルギーとして使うことができます。しかしガン細胞は脂肪をエネルギーに変える酵素を持っておらず、使うことができないこともわかっています。

そこで、食べる糖の量を極力減らすことで、通常の細胞に害を与えることなく、ダメージを与えることができるというわけです。実際、臨床の場でも治療食として取り入れられています。  

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ガンの面からも、糖のとりすぎは健康にとってデメリットだということを感じる今日このごろ。

もしかしたら、気づかないところでガン細胞が静かに育っているかもしれない……そう考えると、甘いお菓子もパンもやっぱりほどほどがいい、と感じているところです。

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