たとえば、ドイツのハンブルグ空港に設置してある募金箱なんかが、良い例だと思います。NPO団体「MISEREOR」によって設置された募金箱なんですが、なんとNHKの番組「ピタゴラスイッチ」のような、かわいい仕掛けがあるんです!
2ユーロを寄付すると、そのコインが救急車のタイヤとなり、救急車ごと移動しはじめます。そして端まで行き落ちたコインをたどっていくと、砂漠が緑化し、学校が開設され、風力発電や水道が開通するなどといった、さまざまな寄付の使用方法がカラクリと共に紹介されていくのです。
そして最後には、寄付した自分の顔がその募金箱に写る仕組みに。大きなピタゴラ装置に自分の顔が写ったら、それごと記念撮影したくなるはず。この募金箱のもっとも重要なポイントは、"募金した人が笑顔になる"ということではないでしょうか?
こんな募金箱が日本にもないものかと探していたら、あったのです! それは、大阪にある阪急うめだ本店9階・12階に設置されている「ウォール募金箱 チャリティーネットワーク H20サンタ」です。サンタはついてますが冬季シーズンに限らず年中常設されています。
ドイツのものほど大掛かりな仕掛けはありませんが、入れたコインがランダムに転がっていき、まるで赤ちゃんのオモチャのような可愛らしい仕掛けになっています。こういった募金箱が世界にもっと増えると、世界中の人がもっと笑顔にしてくれるはずです。
(知恵子)