京都の「清水寺」といえば、修学旅行や紅葉スポットとして、もはや定番の場所。そんな、清水寺には、隠れたスピリチュアルスポットがあるんです。
それが、暗闇を歩いて進む「随求堂(ずいくどう)胎内めぐり」です。
仁王門をくぐり、正面にあるのが「随求堂」です。なかには、全ての願いを叶えてくれるという大随求菩薩が祀られています。その菩薩の胎内にみたてたのが、この真っ暗な空間。壁に巡らされた数珠をたよりに、菩薩を象徴する梵字(ハラ)が刻まれた随求石を廻しながら拝むことで、願い事を叶えられるといわれています。
photo by 清水寺公式サイト
実際、体験してきたのですが、地下に下りていくと、床の石畳のような感触や、左側にある腰くらいに大きな数珠の感触など、足と手の感覚だけで進む暗闇体験はドッキドキ! しばらく進むと、突如明りがさした大きな石を見つけることができます。そして、また暗闇を進むと自然光が差し、元の場所に戻ることができます。
胎児だったころの記憶はないですが、胎内めぐりを疑似体感することで、無事に産んでもらったありがたさを改めて実感する貴重な体験となりました。他ではなかなか味わえない、清水寺の知られざるスピリチュアルスポットは、一度は訪れてみたい場所です。
[清水寺]
(中川奈穂美)