数ヶ月前に韓国に行った友人からお土産話を聞いておもしろそうだったので、今回、娘と2人でソウルを経由して一泊してみることにしたのですが、これが想像以上に楽しくていい思い出になりました。
短い滞在なので散歩によさそうな所はないかなと探してみると、韓国の伝統家屋が建ち並ぶ、ブクチョン(北村)という昔情緒のある素敵な地域を見つけました。
北村韓屋村は、世界遺産チャンドックン(昌徳宮)とギョンボックン(景福宮)の間にある町々で、両宮殿の間にある地域と言う理由から朝鮮時代の高級官僚が沢山住んでいたそうです。
ソウルの中にあるにも関わらず、まるでタイムスリップしたかのよう。ちょうどその地域の真ん中に位置する伝統家屋のホテルを見つけたので、NYから夕方に到着してのんびりと過ごしました。
日本はもうすっかり春になり暖かくなっていますが、ソウルはまだ夜は結構寒くて冷えます。真冬はマイナス20度にもなると知って驚いたのですが、室内はとても暖かくて心地よいのです。というのも韓国式家屋には昔から伝わるオンドルと呼ばれる床暖房があって、寝室はもちろん、バスルームまで暖かくて足元がぬくぬくと温まるのです。
以前古民家に住んでいた時、冬になると早朝ブルブルと震えながら暖房を付けていたことを思い出して、このオンドルには感心しました。
木造建築や紙で作られた襖のような扉など、日本と韓国の古民家はどこか似ていて懐かしさを感じました。
私達は時差ボケとフライトの疲れもあって早々に消灯したのですが、翌朝は6時に起床して、観光客がまだ歩いていない静かな朝のブクチョン(北村)を散歩して過ごしました。
朝ごはんも韓国風で、五穀米にお豆腐の入った少し辛いスープ、タコのチジミやナムルなど。それが本当に美味しくて、娘は初めてキムチまで完食してビックリしました。
朝食後は、宿の方が娘に韓国の着物を着せてくれて大喜び! その後、また宿の反対側を探索し、北村八景と呼ばれる景色のいい辺りを歩いて茶房でお茶を頂いてから、夕方早めに日本に向かうべく荷造りをして飛行場に向かいました。
たった一泊の滞在でしたが、忘れがたい時間になって本当にいい旅になりました。次はゆっくり滞在して、野草料理を頂いたり器を探したり、してみたいことが山盛りに! 夏にまた行けたらいいな......と思っています。
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