誰だって不愉快でイヤな人と思われたくないので認めたがらないけれど、本音はこうです。ほしくないものをもらうのは迷惑

まず、自分にとって本当にどうでもいい物を手に入れたことになってしまいます。そして、それを一体どうするのかを考えなくてはなりません。手間がかかるけど返品すべきか(間違いなく面倒)。それがだめなら、なんとか取っておこうとするべきか。どこかに寄付する? すでにあふれそうなクロゼットにしまって、忘れてしまう?

気に入らないギフトをもらったら?

そうした現実的な面はさておき、あなたはちょっと傷ついた気分になるかもしれないし、頭にくることすらあるかもしれません。贈り物とは、あなたのことをわかっている、つまり、何があなたをハッピーにするのか自分にはアイデアがあると伝える機会です、と語るのは、『The Power of Different』の著者で臨床精神科医のゲイル・サルツ。だからこそ、間違っても着ることはない、オエッとなるようなセーターを妹がくれたとしたら、あなたの頭の中ではこんなささやき声がするでしょう。「あの子、私のことをちっともわかってないってこと?」

要するに、かわいらしい箱の中には、たくさんの感情が詰まっているものなのです。たとえプレゼントが期待はずれかもしれなくても、包みを開けてその中身に気持ちを集中させるにはどうしたらよいのでしょうか

そのギフトが真に意味することを考える

贈り主が、遠回しに嫌がらせめいたメッセージを送っているのでない限り(たとえば、お母さんが「万が一あなたが料理する気になるかもしれないから」と言って、しつこく名前入りのオーブンミットをくれるとか)、たとえ相手があなたのことを何もわかってないとしても、忘れないでほしいのは、そこには好意があるということ。あなたのことを大切に思っているからこそ、何かを贈るのです!

つまらないスノードームに腹をたてるかわりに、そのことについて考えてみてください。プレゼントが気に入ろうが気に入るまいが、つまるところ本当に意味があるのは包みの中のものではありません。「ギフトとは、愛を示す行為の表れ。相手が自分にとってどんなに大切な人なのかを伝える個人的な声明なのです」とサルツは述べています。

場合によっては率直に伝える

ふだんまったく買い物をしないお店のギフトカードを上司から贈られた。弟の新しいガールフレンドが、物理的に気分が悪くなる匂いのキャンドルをくれた。というような、贈り主が個人的に近しい関係にない場合は、お礼を言って気持ちを切り替えるのがベスト(具体的にどうすればいいのかは後で述べます)。贈り主がつらい時を過ごしている場合も同じです。相手に余計なストレスを与えるべきではありません、とサルツ。

でも、もし相手がごく親しい内輪の誰かだったら? ほしくないものを何度ももらうはめになるくらいなら、何かを伝えるだけの価値はある、というのがサルツのアドバイス。まったく可愛くないネコの絵柄のソックスをもらって、それを気に入ったふりをしても、来年もまた新しくネコの絵柄がやってくるだけ。おまけに、私の好みなんてちっとも気にしないのかと、あなたは次第に相手に対して怒りすら湧くようになるでしょう。

そこで正直になりましょう。あくまで感じよく。相手の努力には感謝をして、なぜそのギフトが自分向きではないのかという事実を伝えます。たとえばこんなふうに切り出してみては?

「わたしね……
- やたらと猫が好きな人みたいに見えるのはイヤなんだ(笑)!
- 部屋がすごく狭いから物をへらしたくて、次からプレゼントは物じゃなくて何かするのがいいな。アイススケートに一緒に行くのはどう?」

常にありがとうと言う

贈り主はあなたに親切にしようとしたのだから、それに対して好意を示すこと。とはいえ、世界でもっともすばらしいことが起きたかのような大げさな態度をとる必要はないし、それはかえって誠実ではないですね、とサルツ。

ありがとう、こんなふうに私のことを思ってくれて本当に嬉しい」というような感じでお礼を言っては? プレゼントが罪深いほど醜かったとしても、それでもそれは好意の印であることに変わりないということを忘れないで! 相手の気持ちに感謝しましょう。

Marygrace Taylor / 3 Ways To Accept A Gift Graciously (Even When You Don’t Love It)

訳/Maya A. Kishida、photo by shutterstock

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