不調のない健康的な身体を手に入れたい、ストレスによる身体への影響を何とかしたいと考えたとき、まずは身体に良いものをとって栄養をチャージしたり、サプリメントを摂ったりとプラスのケアを考えるものです。でも実は、すでに体内を守ろうとする働きを持つものも身体の中には存在します。
たとえば尿酸がそう。パワフルな抗酸化力が、ストレスにより増えた活性酸素を除去してくれます。その威力はビタミンCをしのぐというから驚きます。人の血液中に含まれる尿酸の量はほかのほ乳類に比べて多く、寿命が長いのも尿酸の抗酸化作用によるものだと考える説もあるほどです。尿酸は体内で作られ、つねに一定量が体内にプールされています。尿酸をつくるための材料、プリン体は食べ物に入っており、食事からの量が増えると自動で体内で作る量を減らし一定にしています。
お休みには身体を思いやることも忘れずに尿酸というと痛風のイメージが強いかもしれません。でも考えてみれば、痛風にかかる、いわゆる中年世代は、日々ハードなストレスを受けている代表選手。多大なストレスから身を守るため、身体は尿酸を作り出しているのではないか、とも考えることができます。尿酸は多すぎるのもよくありませんが、少なくてもいいよ、というのは少々違うよう。ストレスに弱くなったり、エイジングが進みやすくなったりすることも......。
プラスのケアもよいけれど、不調の根底にあるものを見つめ直すのも大切なことです。たとえばストレス。お休みにはのんびりお風呂に入ったり、トリートメントを受けたり......。がんばる身体を思いやる時間を過ごすのもいいかもしれませんね。
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