愛される人は、愛されるルールのもとにコミュニケーションをしています。目に見えなくても、「人がよく思う」ポイントは実ははっきりしているのです。今回は、そんな深層心理と上手につきあいながら、よりよい人間関係を作るための3つのコツをお伝えします。 01. 相手を尊敬し、信頼し、頼る
頑張ってしまう人ほど、「自分でやらなければならない」という責任を必要以上に背負ってしまいがちです。また、「人に頼るのはなんだかな......」と、そこにプライドを感じてなかなか助けを求められません。しかし、これはNG。無理にできないことを背負って仕事や流れを送らせてしまうより、積極的に「できないこと」をがんばることをあきらめ、できる人に頼ってしまった方がいいのです。
愛される人は、ここが上手なのです。「自分が不得意でどうしてもできないこと」は前向きに諦め、できる人を尊敬しながら、その人に頼ることができます。あくまで自分ができることは自分でしながら、そのうえで、どうしてもできないことは「あなたがそれをできる」から、尊敬しながら頼んでみてください。これは、相手の力量を信頼しているからこそ出来ること。サレンダー(委ねる)ということは、尊敬や信頼にもとづけば、決して相手への依存ではないのです。
たとえばこんなことはありませんか?他の人が苦労しているのに、「あ、これはこうだよ」とあっさりできてしまうこと。あるいは、他の人が気づかないような配慮ができたり、「ここをもっと工夫すればうまくいくのに」と流れが見えてしまったり。これらは、あなたにとっては当然のことかもしれません。けれど、他の人にとっては出来ないこと。「どうして他の人はやらないんだろう?」と周囲にイライラするのではなく、そこで「あ、これは他の人にとっては当然じゃないんだ!」と、あなた自身の特別なアイデンティティだと認めてみてください。
綺麗にすること、メイクが上手なこと、優しく接すること、遅刻せずにいること、毎日勤務すること、料理ができること、栄養に気を遣うこと、人の気持ちに共感できること......。何気なくしているけれど、でもそれがあなたの個性。あなたの当然を、誇りに変えて、「これが私」と思いながら堂々とその自分を生きましょう。みるみるそれが自信になり、苦労していないのに感謝されるということが続くようになります。
03.感謝のハードルがとても低い「条件なしに、自分として存在しているだけで感謝される」ということは、誰もが心の底で望んでいること。しかし、多くの人が愛されることは「条件」だと思っています。そして、「労力を払うから感謝される」、「頑張って与えているから愛される」と思いながら、無意識に対価交換の世界に生きてしまっています。もちろんそれは、現代社会の中でごくごく自然なこと。でも、「あなたがいてくれるだけで明るくなれるよ、ありがとう」と言われたらどうでしょうか?「あなたの一言でいつも明るくなれる」、「笑顔を見るだけでホッとする」、「いつも誠実に働いてる姿見てはげまされる」......これらは、何か特別に頑張っていることではないかもしれません。けれど、その存在を認めて感謝してくれる人がいたら、ありのままの自分をまるごと肯定された満足感で満たされるはずです。
これが自己重要感なのです。自分の存在もとても大切だし、他人の存在もとても大切。あなたにはできることがあり、私にしかできないこともある。こうしてお互いに「重要な存在だ」と認め合う関係性は、とてもスムーズで優雅で優しいもの。そして、肩の力も抜けます。新しい季節だからこそ、こうして「新しい人間関係の作り方」を活用し、素敵なコミュニケーションを築いていってくださいね。
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