FOREST島人通信

『FOREST 島人通信』2015.12.2号

2015/12/02 20:00 投稿

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▼ご挨拶&お詫びふたたび

 

みなさま、いつもFOREST ISLANDをお楽しみいただきありがとうございます。

 

そして、誠に申し訳ございません。

 

当ブロマガの更新が10月10日以降、ストップしておりました。

 

それまでもしばらくストップしていて、その日の更新を経て再び長らく止まっていたので、もう忘れてしまったという方も多いのではないでしょうか?

 

もう一度、一からやり直すつもりでやって参りますので、改めてお付き合いをいただければ幸いです。

 

さて、いよいよ今月4日(金)は、『怨霊地帯4 呪いの心霊スポット』の発売日です。

このDVDは、FOREST ISLANDチャンネルの総集編となっており、有料会員の方はサイト内にて全ての映像をご覧いただけます。

もちろん、DVDでございますので画質はサイト内の映像より良いものでございますが、ご試聴される方はくれぐれもご承知の上、お買い求めあるいはレンタルしていただければ幸いです。

『怨霊地帯4 呪いの心霊スポット』予告編

https://www.youtube.com/watch?v=EeqBhI0CU_w

 

 

そして先日、FOREST ISLANDチャンネルとは関係ないのですが、ドラマ物の作品を撮影しておりました。

3日間で撮影をし、編集作業はこれからなのですが、来年の1月30日(土)に上映会が催されます。

その前に先日、予告編がアップロードされました。

よろしければ、ご覧いただければ幸いです。

 

『満月を撃ち抜け!』予告

https://www.youtube.com/watch?v=Cfw1G4kMWjE

 

引き続き、FOREST ISLANDチャンネルをどうぞ宜しくお願いいたします。

 

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        FOREST ISLANDホラー劇場『現れた4号室』①

 

前に勤めていた会社の先輩である、船田さんが教えてくれた話である。

船田さんは小学生の頃、関西地方に住んでおり、修学旅行で京都へ行くことになった。

泊まることになった旅館は京都でも比較的歴史があり、修学旅行生などを多く受け入れている有名な旅館であった。

とはいえ、そこは小学生であった船田さんたちのこと、歴史のある旅館もあっという間に探検の舞台に変わってしまった。

荷物を置くのもそこそこに船田さんは悪友数人と廊下を走り回り、先生に叱られながらも三階建ての広い旅館を一周した。

「あれえ、おかしいな」

 ふと、ある廊下を駆け抜けていた時、友人の琢馬くんが声を上げた。

「どうした?」

 駆け寄ってきた友人たちに、琢馬くんは傍の壁の一角を指さした。

 そこには大きく「3」と書かれている。部屋の番号だ。

「なんだよ、変じゃないじゃん」

「違うんだよ。番号が飛んでるんだ」

 琢馬くんは言いながら走り出した。みんなもついていく。

 隣の部屋の前につくと、

「ほら」

 琢馬くんが指さしたところを見ると、その部屋の番号は「5」となっている。

4が無いんだ」

 確かに、琢馬くんの言う通り、部屋番号がひとつ飛んでいた。

「本当だ」

「忘れたのかな?」

 みんな口々に言い合った。

 ちょうどその時、集合の合図のブザーが鳴った。

 1階ロビー近くの大広間に集合し、旅館の使用についての説明を受ける。

「もう早速やっている奴らもいるようだけど、旅館の中を無闇に走り回ったり探検したりなどしないように」

 しっかりと釘を刺された。

 説明が終わった後、船田さんたちは紹介された宿のご主人の大貫さんに訊いてみた。

4番の部屋がないけど、どうして?」

「ああ、それはね、『4』という数字は昔から『死』を意味する番号として不吉だとされているんだ。だからこの宿では、4番の部屋番号をつけないことにして飛ばしているんだよ」

 親切そうな大貫さんは、そう説明してくれた。

 お礼を言って帰ろうとすると、

「こらっ、お前たち、ちょっと待て!」

 一番怖い生活指導の布藤先生に呼び止められて、お灸を据えられた。

「絶対に、夜は探検なんかするんじゃないぞ!」

 そんなことを言われても、小学生の男の子たちには馬の耳に念仏だ。

 その晩、「探検がダメなら肝試しな」という理論の下、船田さんたちは再び宿の中を歩き回ることにした。

 歴史のある旅館とはいえ、内装は一度改装されていたのか、そこそこ綺麗である。

 どちらかといえば、先生に見つからないように探検をするというスリルの方が上回り、恐怖心などは余り感じていなかった。

 しかも、夜の旅館で遊び回りたいのは、船田さんたちだけではない。

 他にも何人かの友人たちとすれ違った。もっとも彼らは部屋を移動して遊びに行きたいだけで、旅館そのものを探検しようとしていたのは船田さんのグループぐらいであったのだが。

 先生たちの泊まっている1階は敬遠し、児童が泊まっている2階を歩き回る。

 途中、先生の見回りをトイレに隠れてやり過ごし、真面目な女子に「言いつけるから」と言われたものの、それ以外は問題に遭うこともなく、2階の廊下の端までやってきた船田さんたちは3階へと続く階段を見上げた。

「行くのかよ?」

 一人の友人が怯えた声を出す。

 3階は誰も泊まっておらず、真っ暗のはずだ。

「何だよ、怖いのか?」

「怖がり!」

 船田さんや琢馬くんがからかった。

「怖がってなんかねえよ!」

「じゃあ、行けるよな?」

 そんな会話があって、全員で3階へと向かうことになった。

 3階の廊下に上がってみると、やはり何の明かりもなく真っ暗である。

「電気、点けようか?」

「ダメだよ、ばれるって!」

「じゃあ、どうするんだよ?」

「俺、これ持ってきた」

 琢馬くんが取り出したのは、何と懐中電灯であった。

 部屋に非常用として備え付けられていたものを拝借してきたらしい。

「すげえじゃん、偉いな! 琢馬!」

 そうして、船田さんたちは、懐中電灯の明かりを頼りに、一列になって廊下を進んでいった。

                                   <続く>


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