今回はクラウドファンディングについてです。個人的には多くのプロジェクトに参加している(周囲からは参加しすぎだと言われるのですが)、中で感じているここ1年ほどの変化とクラウドファンディングの捉え方についてまとめてみました。

1. グローバル&ニッチ

グローバルであることとニッチであることは相反するように見えますが、大手のメーカーが取り組んでいないニッチなプロダクトを制作するためにはローカルな枠組みの中では成立しづらくなっています。 例えばKickstarterやIndiegogoといったクラウドファンディングサービスではプロジェクトの作成こそ国が限られるものの、参加は世界中からできるようになっています。また、プロジェクト立ち上げ側もそれを意識して送料を設定したり、アピールポイントを考えています。 それによってアメリカ国内ではごく限られたニーズしかなかったとしても世界を対象とすればそれなりの資金が集まるようになります。特に日本人の気質として製品に対する品質と納期に対して厳しいというのがあるので、製品を作るプロジェクトはなかなか資金が集まりづらい状況ではあるようです。

2. ゲームは強い

元々モノ系が多かったクラウドファンディングですが、最近ではゲームの人気が特に高くなっています。投資額によって名前が出たり、ベータアクセスができるといった具合です。元々パッケージを制作することもなく、ダウンロード販売のみであれば割合スケジュール通りに進むことが多いようです。 高度なゲームは初期の開発コストが高く、当たり外れも大きい世界になります。失敗した時のリスクを避けるためにも情報を公開して市場調査をし、開発資金が集まれば実際に開発すると言った理想的な形ができあがっていると言えます。 最近ではWeb、アプリでも同様のケースが見られるようになっていますが、こちらは相当苦戦しているようです。ゲームに比べると大きな資金を必要としないと考えられているためと思われます。