「おまえの話って、つまらないよね」
……なんて言われたくないですよね。
できれば一生、言われたくないものです。
そこで、「話がつまらない」といわれないために、最低限覚えておきたい、話がつまらない人が陥りがちな4つの注意点をご紹介します。
1、話がつまらない人は、自分の話がおもしろいと勘違いをしている
まず、話がつまらない人が陥りがちなミスは、そもそも自分の話がつまらないことに気づいていない点です。
人は誰かに話をしようとする場合、「自分がおもしろいと感じたこと」を話します。
わざわざつまらないと感じたことを話したりはしませんよね。
でも、話がおもしろいか、つまらないかどうかは最終的に、話を聞く相手(聞き手)が判断するもので、けっしてあなた(話し手)が決めるものではありません。
つまり、
・自分(話し手)がおもしろいと感じたこと ≠ おもしろい話
↕
・相手(聞き手)がおもしろいと感じた話 = おもしろい話
というわけです。
いわれてみれば至極当然なのですが、話がつまらない人の多くがこのキホンをわかっていません。
だから自分が話していて気持よくなる自慢話や武勇伝、マニアックな趣味の話などをついつい話してしまい、聞き手につまらないと感じさせてしまうのです。
ゆえに、話がつまらないといわれないためには、まず自分の話が果たして客観的におもしろいのか、つまらないのかを分析することが必要です。
2、話がつまらない人は、話のネタ選びがまちがっている
続いて、話がつまらない人が陥りがちなミスは、話のネタ選びをまちがえている点です。
たとえば、
・合コンだから相手の女性陣を笑わせてやろう
・会議だから上司に興味深いと感じさせる話をしよう
・結婚式のスピーチで感動的な話をしよう
〜など、みなさんも話をしようとする時、こんな話をしようと色々考えると思います。
その際に、
・合コンで女性陣を笑わせるはずが、「マニアックな趣味話」をしてしまい女性陣にドン引きされる
・上司に興味深いと感じさせるはずが、「専門的なネット用語、ビジネス用語ばかり使った話」をしてしまい理解されない
・結婚式で感動させるはずが、「自分の自慢話」ばかりしてしまいシラケさせてしまう
〜など、ネタ選びをまちがってしまう人があなたの周りに、もしくはあなた自身がしてしまってはいないでしょうか?
1、でご紹介したように、話がおもしろいか、つまらないかは聞き手が決定するものです。
ゆえに、おもしろい話(楽しい話、興味深い話、感動的な話)をするためには、聞き手がおもしろいと感じるネタを選んで話さなければいけません。
たとえば、あなたが野球に詳しくて、野球に関するとてもおもしろい話(伊藤智のスライダーが凄いとか)をしても、聞き手が野球のルールをまったく知らなかつたらそのおもしろさは伝わらず、その話はつまらないということになりますよね。
このように、おもしろい話をするためには、聞き手がおもしろいと共感できるネタをチョイスすることが必要なのです。
3、話がつまらない人は、話す順番がまちがっている
続いて、話がつまらない人が陥りがちなミスは、話す順番をまちがっているという点です。
どんなにおもしろいネタを選んでも、話す順番がめちゃくちゃであればそのおもしろさはまったく伝わりません。
例えば、先に話のオチをいってしまったり、逆にオチがない話を延々に話してしまったり、時系列がめちゃくちゃだったり、逆に時系列にこだわり過ぎてダラダラと話したりする人の話はひどくつまらないですよね。
話のおもしろさを伝えるには、正しい順序があります。
おもしろい話のネタを選んだら、それをおもしろさを伝える正しい順序に則って話すことが必要なのです。
4、話がつまらない人は、対処法をまちがっている
続いて、話がつまらない人が陥りがちなミスは、おもしろく話せるようになるための対処法がまちがっているという点です。
多くの話し方の本には、まず冒頭に、“自信をもって話ましょう”、“自信をもって話すことがおもしろく話す秘訣です”などと書かれています。
これは非常に滑稽な話で、そんな風に冒頭に書かれている話し方の本は例外なくインチキなので気をつけましょう。
なぜなら、おもしろく話すためには、適切なネタ選びと、おもしろさを伝える正しい順序に則って話すことが必要なのに、それを知らず、つまらない話を自信をもって話したところで、結局はつまらない話に過ぎないわけです。
それどころか、つまらない話を自信満々に話したら、「この人ウザい……」「空気が読めていない……」と人間性さえも疑われてしまう危険があります。
おもしろく話すためには、理論に基づいた正しい方法があるのです。
ゆえに、“自信をもて”とか“緊張するな”とか精神論を振りかざす本やセミナーにだまされないようにしてください。
◉まとめ
以上、話がつまらない人が陥りがちなことを紹介してきましたが、「話がつまらない」といわれないために、おもしろい話ができるようになりたい方は拙著『なぜ、あなたの話はつまらないのか?』(http://p.tl/oY4E)を参照してください。
本書では、テレビ番組を作るノウハウを、話し方に応用したおもしろく話すテクニックを紹介しています。
私たち放送作家をはじめテレビ番組制作者は「どうしたらおもしろくなるのか?」「そのおもしろさをどうしたら多くの人に伝えられるか?」を日夜、追求しています。
そうして培われたおもしろさを伝える技術を、一般の方でも使えるようメソッド化したものです。
また、上記の
1、の自分の話がおもしろいか分析する方法(おもしろいとは何なのかの考察)
2、の聞き手が共感するネタの選び方
3、の話のおもしろさを伝える正しい順序
についてより具体的に、かつ、それをすぐに身につける方法を紹介しています。
おもしろく話す方法は、一度身につければ一生使えるスキルです。
けっしてムダにはならないのでご一読願えればと思います。
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美濃部達宏(みのべ たつひろ)放送作家。コンテンツコンサルタント。
著書『なぜ、あなたの話はつまらないのか?』→ http://p.tl/oY4E
お問い合わせ:info@nisshiki.co.jp
Twitter:https://twitter.com/minobetatsuhiro
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