あなたが、今考えると良い経験になった失敗はどんなものですか?
今回はプライドを捨てる方法についての質問をもとに、失敗の恐怖を乗り越えて、挑戦し続けるための心理学について解説させてもらいます。
「Q. プライドはどうやったら捨てられますか?」
大事なのはプライドではなく「能力」だということに気づいてください。
特に完璧主義の人や極度に失敗を恐れる人ほどプライドが高くなります。
プライドの高さの正体は実は「失敗への恐怖の大きさ」です。
プライドが高い人ほど失敗への恐怖が大きくなるので新しいことができなくなります。
そういう意味では、「失敗への恐怖」を改善することがプライドを適切な状態にする一番良い方法です。
以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。
失敗を活かせる人と活かせない人
よくたくさんの挑戦をして失敗すればするほど強くなると言う人がいますが、成功する人は、失敗してもそれを活かせるようになった時に、過去の失敗も意味があったと思えるようになり、失敗自体の意味が変わって、結果としてつらい過去ではなくなります。
失敗したときこそ次にどう活かすかということを考えるのが大事です。
失敗しまくる人は楽天的な人です。 同じような失敗や以前経験したことがあるにもかかわらず、同じ失敗を繰り返す人は楽天的な人です。
楽天的な人というのは、リスクを回避する能力が低い人です。
例えば、「これ危ないな」「これはまずい方向にいきそうだ」と感じても、それを回避しようとしないわけです。
失敗してもそこから学ぶことをしないタイプです。
この楽天的を超越した無恐怖症という人がいます。 カリフォルニア工科大学教授のラルフ・アドルフスさんの研究で、扁桃体という危険や恐怖を察知する部分を損傷している人は、損失を回避しようとする性質が無くなるということがわかっています。
普通はリスクができるだけ少ない方法を選ぼうとするところを、扁桃体を損傷している人たちはそのリスク回避能力がないので確率的に明らかにリスクの高い方を選んだりしてしまいます。
失敗への恐怖を感じないから、気づかない内に危険なリスクをとってしまうようになります。
そういった意味では楽天的な人というのも危ないと言えます。
「楽観的」は良いですが、「楽天的」は危険です。
失敗できない人、挑戦できない人
失敗も挑戦もできない人というのは、臆病な人です。 臆病な人というのは悲観的な人と言えます。
失敗したくないという思いが強くなりすぎて行動しなくなってしまいます。
大事なのは、失敗できる環境をつくることです。
仮に失敗しても自分が最も守りたいものや一番大事なものだけは失わないような状況を確保して失敗もできる環境をつくることです。
最大のリスクだけは回避していかにチャレンジするかです。
楽観的な人と悲観的な人ではどちらが良いのかという問題もあります。
悲観的すぎるのは問題ですが、悲観的な人の方が失敗を恐れるのでリスクを回避しようとすることで、次は失敗しないようにしようとか意識が働き、いろいろと調べたり振り返ったりするのでまだマシとは言えます。
今の時点のリスクをとるということと将来のリスクの違いを理解しておくことも大事です。
人間は、今この時点で挑戦したり新しい道に進むことで起きるリスクばかりを考えてしまいがちですが、今リスクを全くとらないということは将来に大きなリスクを抱えることになります。
例えば、DaiGo師匠が今でもずっとパフォーマンスだけをやっていたとしたら、それはかなり大きなリスクでした。
長期的に見てパフォーマンスも上手くいっている内に、リスクをとれる内に、次の挑戦をしておくことで、将来的にパフォーマンスだけでは上手くいかなくなったとしてもリスクを回避できているわけです。
今リスクをとるということは将来のリスクを低下させる効果があります。
今リスクをとるということは失敗したとしてもそれが経験になりますから、将来のリスクは低下するわけです。
最大限のリスクを避けた上で、どれだけのリスクをとれるかということが大事になります。
将来のことを考えるのであればギリギリのところまでリスクは取っておいた方が良いと言えます。
楽天的過ぎる、悲観的過ぎるのは危険です。
自分の中で、このリスクだけは取れないというものを決めて、そこに触れないことであれば積極的に挑戦していく姿勢が大事です。
生まれつき楽観的な人というのは、あまりいないのではないのかなと思います。
「楽観的」というのは意識して身につけるものです。
一度挑戦して失敗したとしても、それがきっと未来に活かせるはずだと考えて挑戦を続けていけるのが「楽観的」な人です。
ですから、単に過去を忘れるのは楽観ではありません。自分はいつかきっと手にすることができると信じて挑戦し続けることが楽観です。
自分のこれだけは取れないというリスクを決めておきましょう。
そうしないと、無駄な恐怖に煽られて選択も挑戦もできなくなったり、逆にリスクを取りすぎてしまう可能性があります。 絶対に失いたくないものを決めるということです。
誰でも当然失敗することはあります。 失敗したときは、その失敗を「楽観的」に分析することが大事です。
上手くいっていたら学ぶ必要もないですから学ぶことは何もありません。
上手くいかなかった時にどうすれば上手くいくのか?あるいは、それが上手くいくようになったら何が学べるのか?ということを考えておく事が大事です。 全く失敗のない人生というのは、ただ挑戦をしていないだけの人生です。
失敗を活かして成功する人の特徴とは?
失敗は誰にでもあるものですが、それを活かすことができる人とそうでない人がいます。
結局のところ、いかに失敗から学んでいくかという点が大切なのですが、とはいえ、がむしゃらに行動して、失敗ばかりするのも悲しいものです。
失敗経験を活かせない人は、大きくわければ次のいずれかのタイプです。
失敗を忘れてしまうので活かせないタイプ
失敗をいつまでも引きずるのは、もちろんよくないことですが、失敗した時の悲しみなどの感情を引きずらないで忘れることと、失敗した体験から学んだことを忘れることは別の話です。
失敗を活かせる人は、失敗した時にこそ凹みますが、ネガティブな感情自体はすぐに忘れてケロッとしています。
しかし、そこから得られた貴重な経験はしっかりと覚えています。
一方、極度な楽天家は失敗の原因究明もろくにしないで、まぁいいかと忘れてしまいます。
これではいくら失敗しても、何も学べず、失敗し続けることになってしまいます。
(楽天的なのでそれでも気にしないのかもしれませんが・・・)
失敗を恐れて行動しないタイプ
どちらかというとこちらのタイプの方が多いかもしれません。
失敗を恐れるあまり、臆病になってしまって行動できないタイプです。悲観的な人が特に陥りやすい状態です。
失敗から学ぶ学ばないの前に、そもそも「失敗しない=行動しない」ので、現状維持というゆるやかな後退をする人生になってしまいます。
楽観的な考え方に、ほんの少しの悲観を混ぜたような状態が、最も成功に近いと言われています。
楽観的に考えることで、失敗を恐れることなくチャレンジすることができるようになります。
さらにここで、ほんの少しだけ悲観的になることで、将来への備えをするようになります。
万が一失敗するとしたらどんな時だろうか?
それを防ぐためにはどうすればよいのか?
それを考えて備えるためには、ほんの少しの悲観が必要です。
失敗しても挑戦し続けるためのオススメ本
何度失敗したとしても折れないメンタルを作るための方法についてはこちらの本が参考になると思います。
将来のリスクを最小限にする方法とは?
リスクはなければないほどいいというのは当然です。
リスクを最小化する努力を行って、それからリスクをちゃんととるということが大切です。
ウォーレン・バフェットも、「リスクというのは自分が何をしているのかわかっていない場合にしか存在しない」と言っているように、しっかりと見極めて、最小化したリスクを積極的にとることが成功につながります。
ユダヤの教えにこんな言葉があります。
「うまくいっている時にこそ、次のことを考えよ」
余裕があるうちにリスクを取って挑戦しておけば、失敗しても軽傷ですみます。
しかし、余裕がなくなってから、リスクをとるのは難しいですし、何より失敗したら取り返しがつきません。
うまくいっている時にこそ、安心して慢心せずに積極的にリスクを取っていきましょう。
とはいえ、ギャンブルのようにリスクを取り過ぎて破滅するのは問題です。
そのためには、先程も紹介したように、自分の中でこれ以上のリスクは取れないと基準を決めておくことをおすすめします。
絶対に失いたくない物はなにか?
自分にとって一番大切なものはなにか?
そういったことを考えて、自分にとって絶対に取ることができないリスクを決めておきましょう。例えば、自分や大切な人の命は最大のリスクになりえます。
家族がいる場合は、家族を養うための最低限の収入を確保できなくなることがリスクになるかもしれません。
自分にとっての最大のリスクを決めておけば、それ以外の場合には大胆に振る舞うことができます。
自分と向き合って最大のリスクを知っている人が、チャレンジを続けることができるということです。
それでもなかなか怖くてリスクがある行動は取れないという場合には、こう考えてください。
今リスクを取って挑戦しておけば、その経験は糧となり、将来の挑戦の成功率を上げる。
つまり、今リスクを取ることが、将来のリスクを下げることになる。
経験することは将来の挑戦リスクを下げてくれるというわけです。
ぜひ、これを機にあなたも何かに挑戦してみてください。
失敗と向き合う方法
失敗に向き合うことが大事だと言われても、失敗に向き合うとはどういうことなのかわからない人も多いと思います。
失敗から立ち直り冷静さを取り戻したときでなければ、その失敗から学ぶことができません。
何がどのように悪かったのかもわからないので、失敗から学ぶためには記録が大切になります。
とはいえ、失敗したときに記録しようとするのも難しいので、挑戦している段階から全て記録するようにしてください。
どこから失敗に進んだのか?
どのフェーズから雲行きが怪しくなったのか?
後からわかるように記録しておいてください。
人間の記憶というものはどんどん薄れていきますし、都合よく美化されてしまいます。
自分にとって都合の悪い記憶はどんどん薄れて、初恋の記憶など、都合の良いところだけが美化されていくわけです。
毎日考えたことや行動したこと、挑戦したことを記録してください。
行動したり挑戦した上で、もっと改善することができたことや工夫するべきだと思ったことも全て記録します。
失敗したことももっと工夫できたことも振り返ります。
後悔よりも改善に目を向けます。
失敗の記録方法
失敗には外的な学びと内的な学びがあります。
外的な学びは、失敗から抽出したエッセンスです。
失敗はそれを解決した形にして記録するようにしてください。
それにより失敗することによりどのようなことを得ることができたのか知ることができます。
それを失敗したままとして残してしまうと、強烈な場合にはそれがトラウマになってしまったり、心にずっと残ってしまうことになります。
実際に解決した形にするか、どうすれば解決することができるのか自分の中で納得できる形にして書き残すようにしてください。
自分の中でその失敗をどのように意味づけしたのかということまで、その失敗から抽出したエッセンスを記録します。
そのためにもちゃんと記録しておく必要があります。
内的な学びは類似点を探すことです。
失敗を記録しておくことで過去の失敗の類似点を探すことができます。
それに気づくことができれば自分の失敗パターンが見えてきます。
その時点の行動や考えていることが記録してあったとしたら、自分がどんなことをしたり考え始めたら大抵の場合失敗するのかということにも気づけます。
こうなると直感が磨かれていきます。
例えば、こんな感じで迷い始めた時にはだいたい失敗するとか気づけるようになるので、結果として失敗が減ります。
自分が成功した時には何がその原因なのかがわかりにくいものです。
自分の知らない巡り合わせなどがあって成功していることもありますが、失敗した時にはその原因は結構明確なものです。
ですから、類似点を探して自分の失敗パターンを作っておくことが大切です。
もちろん、たくさんの経験をすることで直感も磨かれていくでしょうが、自分の失敗パターンを作ることで、少ない経験が少ない失敗の中から直感を磨くことができます。
「失敗から学ぶ」6つの臨床心理学スキル
失敗の恐怖を乗り越える方法を学ぶことが、皆さんのこれからの人生を後悔がいない人生にするためには欠かせません。
後悔しない人生を誰でも歩みたいと考えます。
そう考えた時に、多くの人が失敗のない人生をイメージしてしまいます。
どちらかと言うと、失敗ができる人生の方が結果的に後悔が少なくなります。
失敗しない人よりも、失敗しても大丈夫だと思える人の方がはるかに成長していきます。
余計なことを考えず、たくさんの失敗ができるような人生やキャラクターを大切にしてください。
多くの人は偉人や成功者のストーリーに対して、その成功から学ぼうとしますが、それよりも失敗から学ぶことの方がはるかに重要です。
例えば、コロンビア大学の研究で、他の人の失敗から学ぶことを意識した方が、失敗に対する許容力が増えて、結果的に挑戦する頻度が増えて成功をつかむ可能性が高くなるということも示されています。
多くの人は先人たちの成功に学ぼうとします。 あるいは、他人の失敗をバカにします。 そうではなく、失敗から学ぶ姿勢がとても重要です。
失敗したときには、そこから学んで成長できそうな気がすると思います。
ですが、失敗から学ぶためには、自分の失敗を客観的に見ることが前提となります。 その失敗から自分を切り離して、一歩引いてその失敗を見ることができなければ、いくら失敗しても自分の失敗から学ぶことはできません。
これは仕方がなかったことだと自己正当化したり、他人のせいにする方が簡単です。
失敗を客観的に見る努力よりも、自己正当化するための努力をしてしまうので、結果的に自分の失敗から学ぶことができなくなるわけです。
人間は自分の失敗に対してよりも、他人の失敗に対しての方が客観的になれます。
ですから、まずは皆さんが尊敬する人や理想とする人を思い浮かべてみてください。 そんな偉人たちの失敗に学ぶということが、まず皆さんにとって必要なことです。
自分の過去の失敗から学ぼうとしても、仕方がなかったと思える理由が思い浮かんだり、人は誰でも自己正当化したくなってしまいます。
例えば、生まれつき恵まれていなかったり苦しい境遇にいる人もいると思いますが、「仕方がない」「逃げたい」という思いから、工夫したり行動することができない人が一定数はいます。
これも全く同じで、客観的に自分を見ることができるポジションに身を置かなければ何も変わりません。
臨床心理士のジェイド・ウー氏が、過去の先行研究をもとに、失敗への恐怖を乗り越えてそれを勇気に変えていく方法について教えてくれる文献を参考にしながら解説させてもらいます。
①偉人たちの失敗に学ぶ
ほとんどの人にとって客観的に自分を見たり自分の失敗を見ることは難しいので、偉人たちや成功した人たちの失敗から学ぶことが大事だということをコロンビア大学の研究も教えてくれています。
コロンビア大学の研究チームは、学生たちに対してアインシュタインやキュリー博士が、何度も実験に失敗しながらも粘り強く研究を続けた結果、歴史に名を残す偉業を成し遂げたストーリーを読んでもらっています。
有名な科学者の成功例に注目したストーリーを読んでもらった学生に比べて、偉人たちの失敗も含めて学んだ学生たちは、自分の失敗をうまく処理したり自分の失敗と向き合うモチベーションが向上して、その後に学業成績まで向上していたということが確認されています。
人がいきなり自分の失敗に向き合うことはまず無理です。 ですから、まず僕たちがやるべきことは、誰でもいいので自分が尊敬できる人間の失敗について学ぶことです。
失敗の恐怖を乗り越えるための第1段階として、まずは偉人たちの失敗から学んでみましょう。
科学の世界だけでなく、ビジネスの世界でも偉大な成功者について話を聞くと、ほとんどの人はその成功例の部分ばかりを語ります。 偉人たちの成功ばかりに目を向けてしまいがちですが、その成功をつかむまでの沢山の失敗について学んだ人たちの方が、はるかに自分の失敗や挫折に強くなりますし、成功のためのモチベーションも高くなります。
偉人たちの成功や偉業よりも重要なのは泥臭い部分です。 失敗をどのように積み上げて、その都度の失敗をどのように乗り越えたかということの方がはるかに重要です。
挫折や失敗の過程を経てはじめて結果にたどり着きます。 最終的な結果だけに注目しても、そこから何も学ぶことはできません。
②失敗とはなにか?具体的に考える
失敗に対する恐怖はホラー映画のようなものです。
「失敗」というものは、失敗した後は物事が明確になっているので後悔はあっても怖くありません。
ところが、失敗する前は誰でも怖くなります。 なぜかと言うと、ホラー映画と一緒でその存在が未知のもので不明確だからです。
暗闇に潜む何か、姿が見えない存在、正体不明の暗闇に住むモンスター、このようなものを想像している時が一番怖いときです。
つまり、人間は不明瞭なものが怖いわけです。 不確定要素が強いものを恐れてしまうわけです。 人間の恐怖というものは、その対象が漠然としていればいるほど恐ろしさが増します。
失敗もこれと同じです。 失敗した後の原因が明確になったときよりも、失敗する前の原因がよくわからない状態が最も怖くなる時です。
まずはこれを理解しておいてください。 多くの人は失敗したらどうしようと考えますが、失敗を乗り越えることができる人は、失敗の前後の恐怖感の大きさの違いを理解しています。
物事に取り組む前に失敗を恐れている人は、その失敗の正体を正確に見ることができていません。 それを大きく見積もりすぎているために、本来の能力を発揮することができず本当に失敗するわけです。
失敗に対する恐怖がその前後で全く違うということを知っているかどうかで、実際に物事に取り組む行動パターンは大きく変わります。
失敗したらどうしようと漠然と考えるのではなく、失敗した状況について具体的に考えてください。
どういう時が失敗なのか? 仮にこの失敗をしたらどうなるのか? この程度の失敗をしたらどうなるのか? ということをできるだけ具体的に考えてください。
失敗の条件を具体的に考えてください。 失敗の条件なんて考えると、それが頭から離れなくなってしまい不安だという人もいるかもしれませんが、実際には全く逆です。
人にとって不明確なものは何倍にも大きく見えてしまいます。
実際に失敗すると、それを体感としても理解することができて、手をつけていくこともできますが、失敗する前にはあまりにも大きく見えて、しかも漠然としているので何も手がつけられません。 そうしていると5倍にも10倍にもなって見えるということを覚えておいてください。
失敗についてはできるだけ具体的に思い描くようにしてください。 そうすると、失敗しないためのステップや手順が明らかになり、今何をするべきかということも見えてきます。 それに沿って行動していくと、自分が恐れていた失敗への恐怖が思ったほどではないということも理解できるようになります。
その結果、行動するための勇気が湧きやすくなります。
皆さんが思っているよりも、そこに光を当てることができれば、暗闇の向こうのモンスターは意外とかわいい存在だったりします。 失敗とは何かということを具体的に考えるようにしてください。
③もしもの時を本気で考える
多くの人が目の前の問題で失敗をしたらどうしようかと恐怖を抱えています。 まだ失敗したり窮地に陥っているわけでもないのに、もし失敗したらどうしようかと考えてしまうことで、そこに余計なリソースを使ってしまいます。
そんな恐怖に駆られてしまうのであれば、それが実際に起きてしまった時のことをできる限りリアルに思い描いてください。 そして、そこから計画を立てることが最善の策です。
要するに、最悪な状況を想定して、それに対しての対応策を事前に考えておくということです。
例えば、自分が独立して会社を作ったという状況で、会社が倒産してしまうかもしれないという不安に駆られているのであれば、倒産しそうになったときのことを具体的に考えてみてください。
まずは早めに従業員に告知して、できるだけ従業員が次の働き口を早く見つけることができるようにするとか、財務状況をわかりやすくまとめておく、金融機関に早めに相談しておく、売却できる資産を早めに売却するなど、その状況に陥った時に自分がどうするかということを具体的に考えておきます。
最悪な状況への対応策を具体的に考え抜いておくことが重要です。 もしもの時を考えて沸き起こる不安を感じている人は多いと思いますが、それを考えた時に、より具体的にして対策まで考えることができている人はほとんどいません。
ビジネスでも投資でも同じですが、最悪な状況を考えるだけでは意味はありません。 最悪な状況をより具体的に考えて、もしそれが実際に起きた時にどうするのかという対応策まで考えておくことまでできると意味があります。
つまり、ただのネガティブ思考には意味はありません。 あえて自分をネガティブ思考にして最悪な状況を想定し、その場合の対応策まで考えることができれば、余計な不安に苛まれることもなくなります。
もしもの時について中途半端に考えると不安やうつの原因になります。 本気で具体的に考えて対応策まで考えると、逆に勇気が湧いて行動できるようになります。
ここから先も失敗の恐怖を乗り越える方法について解説していきます。
続きもぜひチェックしてみてください。
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