あなたは、どんなことであれば、無理することなく集中力を発揮することができますか?
今回は、なんとなく目的もなく生きているという方からの夢や目標を持つ方法についての相談をもとに、集中力を研ぎ澄ませる方法について解説させてもらいます。
Q. 特に目的もなく何となく生きています。
夢や目標を持つにはどうすればいいでしょうか?
夢や目標は別に持たなくても構いません。
多くの人が夢や目標を持った方がいいと言いますし、僕も確かにそう思いますが、それは人によります。
ハーバード大学のワーキングペーパーを見てみても、夢や目標を持った方が上手く行く場合もあれば、夢や目標を持つことによるデメリットもあると言われています。
ですから、なんとなく生きてもいいと思います。
ただ、なんとなく生きるのであれば、今この瞬間に全力で集中する事を大切にしてください。
今この瞬間に全力で集中することができれば、夢や目標を持たなくても大丈夫です。
夢や目標を持つ理由は、今自分がしている行動に全力で集中するために必要だからです。
今目の前のことに全力で集中することさえできれば、夢や目標に拘る必要はないと思います。
以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。
前回前々回と、集中力が続かない本当の理由と、集中力を発揮するためのイメージトレーニングについて解説させてもらいました。
一問一答「あなたが集中したくてもなかなか出来ない時はどんな時ですか?」【集中力タイプ診断】
一問一答「あなたが集中力を発揮したいと思うタイミングはどんなときですか?」【集中力を爆上げするイメトレ】
今回は、集中力を研ぎ澄ませる方法についてです。
一時的に集中力を高める方法ではなく、皆さんが一生かけて集中力を磨き上げていくための方法です。
皆さんの集中力のベースラインを引き上げるためのアウェアネス・テクニックを紹介させてもらいます。
集中力が高まっていくことに対してモチベーションを感じたらどうなるでしょうか?
集中力が高まることやモチベーションが高まることに対してモチベーションを感じたら、それは永遠に加速していくことになると思います。
そんなプラスのループを作り出す方法です。
集中力を研ぎ澄ませるアウェアネス・テクニック
1. デイリーモチベーション・アウェアネス・テクニック
これはロチェスター大学が推奨しているテクニックですが、1日の中で決められたタイミングに行います。
続ければ続けるほど集中力のベースラインを上げていくことができるとされています。
短期的にも効果はありますが、長期的に行って欲しいトレーニングです。
これは以前にも紹介したことがありますが、人のモチベーションや集中力について考えるのであれば、「自己決定理論」というものが重要になります。
人は自分で決めた比率が大きいことに対しては集中力もパフォーマンスも上がります。
自分で納得して決めたことに対してはモチベーションが高くなり、その結果集中力やパフォーマンスが上がります。
集中力がない人は、この自己決定性をうまく使うことができていません。
目の前のことに集中できないというのも問題ではありますが、目の前のタスクに対して、どれくらいの価値があるのか? 自分にどんなメリットをもたらすのか? ということを自覚していません。
「やるべき行動の価値を明確にする」
皆さんは、「学生の頃にもっと勉強しておけばよかった」と後悔したことはありませんか?
それは、大人になってから勉強が人生に与える影響を理解したからです。
Dラボを見ている人は特に理解していると思いますが、知識を学ぶことが人生を大きく変えるということを実感しているからです。
Dラボには、ニコニコを始めた当初会員が3人しか入らないところから始まったのに日本一にまでなって、たくさんの方の人生に影響を与えた動画が全て残っています。
勉強することによって人生の可能性が広がるということを知ったから、多くの方がDラボに入会してくれています。
ですが、まだ学ぶことの大切さをそこまでわかっていない学生の人たちは、学ぶことに対するモチベーションが湧くはずがありません。
価値がわからないことに対してモチベーションや集中力を発揮するのは難しいです。
ですから、その価値やメリットを理解できるようにする必要があります。
デイリーモチベーション・アウェアネスは、皆さん普段している行動や仕事、将来のための勉強などに、どれぐらい価値があるのかということを理解できるトレーニングです。
その結果、モチベーションが上がり、集中力もパフォーマンスも向上していきます。
ステップ1 :毎日の終わりに、その日1日の行動の中で最もモチベーションが高かったのは何か?
その日に行った行動やタスクの中で、最もモチベーションが高かったことを考えて3つ紙に書き出してください。
ステップ2 :なぜその行動にモチベーションが上がったのか?
トップ3の行動を書き出したら、それぞれに対して、なぜモチベーションが上がったのかということを考えて、その理由を紙に書き出してください。
仮に、DaiGo師匠の場合で例を挙げるのであれば、Dラボの放送にモチベーションを感じたとします。
なぜモチベーションを感じたのかというと、Dラボを行うことによって自由な人生を謳歌しているし、世界中どこでも生きていけるようになったという理由になるかもしれません。
そうだとしたら、Dラボは自由の象徴だからモチベーションが上がるということになります。
読書であれば、読書によって新しいことを学ぶことができるので、好奇心によってモチベーションを感じているということになります。
筋トレであれば、筋トレをすることによってかっこいい体を作ることができるので、それによって美女にモテるかもしれないということになります。
この場合であれば、DaiGo師匠は、「自由」「好奇心」「エロ」によってモチベーションが成り立っているということになります。
デイリーモチベーション・アウェアネス・テクニックを行うと、日々皆さんが行なっている行動の中でモチベーションが高い行動から、「自分がどのようなことにモチベーションを感じるのか?」ということが理解できます。
新しい行動やタスクに取り組む際に、そこにどんな要素を組み込むことができれば、自分のモチベーションが上がるのかということが見えてきます。
自分がモチベーションを感じた行動自体ではなく、その行動に共通している概念や要素に目を向けるテクニックです。
自分がモチベーションを感じる要素が理解できれば、その要素を自分のやるべき行動の中に見出せばいいということになります。
その要素を感じることができるようにアレンジすれば、モチベーション高くやるべきことができるようになります。
もちろん想像力も必要なので練習していくことが大事ですが、毎日続けていただけたら効果は感じていただけると思います。
ステップ3 :1日のうちのランダムなタイミングで次の3つの質問を自分に投げかけてください
アラームを設定しておいてもいいと思いますが、毎日自分に3つの質問を投げかけてください。
質問1 :今自分は何をしているのか?
質問2 :なぜ自分はそれをしているのか?
質問3 :それによって自分はどんな結果を得たいのか?
これは手帳やメモに書き出してもいいと思います。
自分の行動が目的に適っているのかということが見えてきます。
ここまでのトレーニングを定期的に続けていただけると、自分の中にそれぞれのタスクに対する価値観や、そのタスクに集中する理由や目的に対する自覚が生まれてきます。
これによって集中力が高い状態でパフォーマンスを発揮しやすくなります。
ちなみに、タスクとタスクの切り替えのタイミングで集中力は切れやすくなります。
やるべきことをやるときには集中できているのに、ちょっと水を取りに行ったり、別の何かをした瞬間に集中力が途切れてしまいます。
このタスクを切り替えるタイミングでは、先ほどと同じように3つの質問を自分に投げかけてください。
質問1 :今自分は何をしようとしているのか?
質問2 :なぜ自分はそれをしようとしているのか?
質問3 :それによって自分はどんな結果を得られるのか?(何を失うのか?)
何か行動を起こそうとしたり、タスクを切り替えようと思った時には、これを自分に投げかけてください。
2. プログレス・アウェアネス・トレーニング
これは自分の進歩に対して自覚するためのトレーニングです。
人は、自分がしていることがどれくらい前に進んでいるのかということを理解することでモチベーションが上がります。
この自分の進歩を理解するために、記録することが大事なわけですが、途中で記録すること自体が目的になってモチベーションに繋がらなくなることがあります。
目の前のタスクをこなすことだけを記録しても、自分が積み重ねてきたものに目を向けなければモチベーションが続きません。
このような状況になるのを防いで、自分が過去これまでにしてきたことを振り返り、そこから大きなメリットを得て、より前に進んでいくためのテクニックがプログレス・アウェアネス・トレーニングです。
時間が経てば経つほど飽きるのではなく、自分が積み重ねてきたことに満足して、より前に進んでいくためのモチベーションが生まれるテクニックです。
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