あなたの得意なことは何ですか?
得意なことは何もないという人もいるかもしれませんが、そんな人はいません。
今回は、自分の得意なことをビジネスに繋げるべきなのかという相談をもとに、自分の得意を見つけてそれを活かすための心理学について解説させてもらいます。
Q. ビジネスをする際には、自分の得意なことをビジネスに繋げるべきでしょうか?
ポイントは、自分の得意な技術を他の人と違う使い方をするということです。
僕のバックグラウンドは、心理学と物理学ですが、この2つを使って他の人と違うことができるだろうかと考えた時に、科学者の道に進むと、もっと優秀な人たちがたくさんいるので無理でした。
ですから、僕はメンタリストの方向に進み今があります。
他の人が思いつかないような使い方を考えて市場を作るというのが、自分で小さく起業するというためには非常に良い戦略だと思います。
おすすめとしては、自分の得意な技術を使って、まずはそれを王道な使い方で使っている業界で経験を積んでください。
そこでは、習慣化のテクニックや集中力を上げるテクニックを上手に使い、時間を圧縮して成果を出すようにしてください。
そして、それにより空いた時間で他の人とは違う技術の使い方を試すようにしてください。
わずかに空いた時間でも試すことは楽しいものですから成果が出てきます。成果が出てきたらそちらに乗り換えればいいわけです。
以上がDaiGo師匠のアドバイスでした。
仕事選びと自分の得意
ペンシルベニア大学の調査によると、人が仕事で一番の満足度を感じるのは、達成感をコンスタントに得られた場合だということがわかっています。
達成感というものは、何かを成し遂げたり成長を感じた時に上がりますが、すぐに下がってしまいます。
この達成感をコンスタントに感じることができれば、仕事の満足度を高めることに繋がります。
自分が継続して達成感を感じられるような成果を手に入れられる仕事を選ぶようにしてください。
特に大事なのは、自分の得意なことを伸ばしていくことができる仕事を選ぶことです。
自分の得意なことやスキルにあった仕事を選ぶことはとても大事ですが、その得意なことやスキルをさらに発達させたり成長していく機会が得られるかどうかがより大事になります。
仕事選びのおすすめ本
全てをうまくやろうと考える人はうまくいきません。
限られたわずかなことを極限までうまくやろうと考える人の方が成功する可能性が高くなります。
そのわずかな部分をどのようにして決めればいいのかということを学ぶことができる本です。
余計なものをそぎ落とすことによって成功しやすくなるということは皆さんわかっていると思いますが、それがなかなか怖くてできないという人も少なくないと思います。
それをできるようになるにはどうすればいいのかということを学べます。
これからの働き方を考えるためのおすすめ本も紹介しておきます。
ハイブリッドワーカーというのは副業とは少し違う考え方です。
副業というのは自分の本業とは別に仕事を持つということだと思いますが、ハイブリッドワーカーというのは、例えば、会社員をしながら漫画家をするとか手堅い仕事をしながらクリエイティブな仕事をするというもので、この本はそれを推奨している本です。
得意なことと人間関係
もちろん自分の得意を活かすことも重要ですが、相手の得意も把握するようにしておいてください。
最近あまり連絡を取っていない友達に、何か仕事をお願いしたいとして、久々に連絡を取るのはほとんどの人が抵抗感を感じるはずです。いきなり連絡をしてお願いしたら嫌に思われたり気まずくなると考えるのではないでしょうか。
ところが、これを全く遠慮することなく平然とする人たちがいます。それがスーパーコネクターの人たちです。
僕たちはスーパーコネクターになる必要はありませんが、彼らが使うリコネクティングのテクニックは学んでおいた方がいいです。
リコネクティングが上手い人は相手のことを覚えています。相手が得意で好きなことを覚えています。
会社の名前や肩書きではなく、相手が何を得意としていてどのようなことが好きなのかということを覚えているわけです。
そして、この人たちはそれを思い出すのがとても上手です。
自分が得意ですぐできることに関して相手に頼られたとしたら、誰でも少しいい気分になるのではないでしょうか。
自分が必要にされているとか、自分の得意なところを覚えてくれているのであれば、喜んでもらいたいと思うはずです。
久しぶりに連絡したとして、相手が一番得意で、かつ、アイデンティティの根幹にしているものをその場で褒めます。そして、頼ります。
得意なことで頼られると、自分の存在意義を認められたような気分になります。
スーパーコネクターのすごいところは、リコネクトして頼み事をしているのになぜか感謝されてしまうところです。
リコネクティングははっきり言って技術です。才能ではなく技術です。
例えば、相手の名刺をもらうだけでなく、相手の好きなことや得意なことを記録しておきます。
その好きなことや得意なことと一緒にスマホの電話帳に登録しておけば、キーワードで検索してその時に必要なコネクションを思い出すことが簡単にできます。
会社や肩書きは変わることもあります。そうすると急に連絡を取ることができなくなったりもします。他の会社に行ったとしてもその人の特技というものはそうは変わりません。
個々人に興味を持って目を向けることができるので、会社が変わっても、何年も時間が経っていても、すぐにリコネクティングできるわけです。
後は、心理的な抵抗を減らすことです。
人間は助けた相手のことを好きになるものです。相手の得意なことをわかっていて、それで助けを求めるということは、相手に対しての褒め言葉になります。
ですから、抵抗を感じることなく気軽に連絡するようにしてください。
リコネクティングで現状の問題を突破
2010年にラトガース大学が行なった研究で、仕事の重要なプロジェクトを進める上では、現時点で固まった人脈よりも、しばらく連絡を取っていない人脈を使った方が能率が上がるケースがあるという事がわかっています。
新しい事を始めたいのに、同じメンバーだと当然ですが凝り固まったアイデアしか出ません。そこで新しいアイデアや技術や視点などを取り入れる事が重要になります。
アイデアを作るのは人間ですから、それを変えるためには環境を変えるか人を変えるかしかありません。
この研究では、既にある人脈を使うよりもリコネクティングを使い、しばらくは会っていない人脈を使った方が、作業効率も上がりイノベーションが起きたり、立ちはだかる壁を突破する可能性が高くなるということが示されたわけです。
ですから、壁にぶち当たったらいつもとは違う人に会ってみるとか、最近会っていない人に連絡を取ってみるといいのではないでしょうか。
多くの人は会社で悩みを抱えたり壁にぶち当たったとしたら、同僚や会社の人と飲みに行ったりするのではないでしょうか。なんとなくいい気分になるかもしれませんが、それでは解決策は見つけられません。自分の周りの人に聞いても解決策が出てこないのであれば、リコネクティングを考えてみてください。
昔のクラスメイト、昔勤めていた会社の同僚、過去にお世話になった人にコンタクトをとってみてはいかがでしょうか。
何年も会っていなかったクラスメイトでも、久しぶりに会ったらその会っていない時間を感じないぐらいいつの間にか当時と同じように仲良く話しているということを経験したことがある人もいるのではないでしょうか。
お互いに腹を割って話すまでのハードルが低い状態で、それまでお互いに全く別の人生を何年間も歩んできたわけですから、今自分の周りにあることとは全く異なる情報や視点を手に入れることができるわけです。
凝り固まった人脈では同じ情報や視点しか手に入りません。まったく新しい人脈では信頼関係を築くまでに時間がかかります。ですから、最も良いのは最近連絡を取っていなくて違う人生を歩んでいるけれど過去にお互いに信頼関係がある程度できている関係です。
つまり、リコネクティングによる繋がりです。
このようなリコネクティングしてつながることができる絆のことをラトガース大学の研究チームは休止中の絆と呼んでいます。
これを復活させる方が、下手に人脈を広げようとしたりする方が良い結果に結びつきやすいということです。
新たな視点を手軽に手に入れるために大切なのは、リコネクティングです。
相手の得意を覚えておくこと、その得意で久しぶりの人間関係に頼ってみること、どちらも意識しておいてください。
相手の得意なことで頼る
普段の人間関係でも相手の得意なことで上手に頼ることが重要です。
自分の得意なことで頼られた場合に関しては、それにより自分が尊重されているとか、自分が認められているという感覚を得ることができます。それによって自尊心も高まるし、自分が周りに認められていて頼られていることで存在価値があると感じます。
頼みごとをすることによって、相手の存在価値を認めてあげるということができるわけです。
ポイントとしては相手のことをちゃんと観察し理解して、相手が持っている高い能力や得意なこと、あるいは、相手が自尊心を刺激されるようなジャンルを把握して、そこに対して助けを求めるようにしてください。
アメリカの鉄鋼王のアンドリュー・カーネギー氏のお墓には、ある言葉が掘られているそうです。アンドリュー・カーネギーさんは、鉄鋼で大きな成功を成し遂げた人ですが、鉄鋼に関してはそこまで詳しい知識は持っていなかったそうです。ところが、彼は自分の周りに鉄鋼の知識をたくさん持っている人達を集めて成功しています。
自分よりも優れた者を自分の周りに集めし者ここに眠る
本当かどうかはわかりませんが、このような逸話があるそうです。
やはり、上手に周りに助けてもらう人ほど、強いチームを作ることもできて大きな成功を成し遂げることもできるということです。
皆さんも、「助けてもらうということは相手を認めること」だということを忘れないようにしてください。
自分の得意の見つけ方
ほとんどの人間は同じようなことで悩みますし同じようなチャンスを持っています。
ところが、自分に得意なことなんて何もないと考えてしまうと、自分はどうせ頑張ってもダメだからやめようと考えるようになり行動が減ります。
これはネガティブな方向に自分を特別だと考えているからです。
ほとんどの人は特別ではありません。
逆に、ポジティブな方向に特別だと思ってしまうと、準備をしなくなり結局足元をすくわれてしまいます。
根拠なく自分を特別だと思うのは危険です。
ではどうすればいいかというと、自分は比較的これが得意とか比較優位という考え方が大事です。
周りと比べて周りより優れているとか劣っているということを考えるのではなく、他の人と比べるとこれは意外と得意だなとか、別に一番でもないし絶対的に得意というわけでもないけれど、自分の持っている能力の中ではこれが一番高いだろうなと考えるようにしてください。
例えば、DaiGo師匠の場合であれば、事務処理能力よりも本を読む能力の方が高いわけです。
自分の能力の中でも高い方だし世間一般的に見ても高い方だろうと考えられる自分の得意に注目する考え方です。
これは特別な存在ということではなく、自分の中で比較的得意なものをそれなりに活かしていこうと考えることです。
このような比較優位の考え方を持つようにしましょう。
ここから先は、自分の得意の見つけ方と、自分の得意や相手の得意を活かして人生を切り開くための方法をより具体的に掘り下げていきます。
ぜひ続きもチェックしてみてください。
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