あなたは、自分が良かれと思ってしたことで相手を傷つけていたことはありますか?
人間というものは無駄に相手と衝突しやすいコミュニケーションを結構しているものです。
一言多いような人がよくいると思います。
これは本人も自覚していなくてそれをしている場合が結構あるものです。
それについて自覚することができれば、無駄な人間関係の衝突を減らすことができます。
自分はちゃんと普段から言いたいことを言えているという人もいるでしょうが、人間には透明性の錯覚というバイアスがあります。
人間は自分が思っているよりも他人のことがわかっていないし、他人からもわかってもらえていません。
相手はきっとわかってくれているだろうと考えた結果、なぜわかってくれないのだろうかということになってしまいます。
これが誤解や行き違いになり、結果的に人間関係や恋愛関係が終わります。
今回は、他人の言動に傷つかないための方法についての相談を元に、NVC(非暴力コミュニケーション)エクササイズについてまとめておきます。
敵を作りやすい人や誤解されやすい人、そんなに悪気はないのになぜか嫌われるという人は、今回紹介するNVC:Nonviolent Communicationを学んでいただけると、無駄な衝突を避けて相手を敵に回すことなく会話もできるようになるはずです。
Q. 他人の言動に傷つかないためにはどうすればいいでしょうか?
上手に諦めることが重要です。
そもそも人間というものはお互いのことが全くわからないものです。
相手の事が分からないし誤解ばかり生まれるし、誰も皆さんのことはわからないと考えた方がいいと思います。
人間というものはわかり合うことができないからこそ会話が重要です。
わかり合えないからこそ、お互いのことを理解しようとする努力が必要になるわけです。
ですから、まずはお互いのことはわからないということを受け入れましょう。
以上がDaiGo師匠のアドバイスでした。
ストレスを抱えないコミュニケーションテクニック
人は気づかないうちに相手の攻撃性を増してしまう喋り方をしていることがあります。
皆さんも「一言多い」「なんかイラっとくる」など、言葉の行間に他意を感じる喋り方をする人と会話をしたこともあると思います。
これは特定の人だけでなくほとんどの人が気づかないうちにしていることです。
特にイライラしたりストレスを感じている時に無意識に起きています。
例えば、なんてことない日常の会話なのに感情的になったトラブルの後の会話で嫌われてしまうということもあると思います。
機嫌が悪い時には普通の内容でも相手にとっては攻撃的に感じることがあります。
もちろん悪意を持って攻撃してくる人は別ですが、別に悪意も他意も何もないのに攻撃的に受け取られ嫌われてしまうことがあります。
例えば、A さんとのトラブルでイライラしている時に B さんと何気ない会話をしたら、知らず知らずのうちにその会話にイライラした感情が乗ってしまいます。
そのせいで無駄に敵を作ってしまいます。
仕事がうまくいかない時や上司に嫌味を言われた時に、仕事が終わって家に帰ってから家族にイライラしているのを気づかれることもあると思います。
大抵の場合、自分に向けられた敵意というものは他の誰かに向いてしまうものです。
これは特に自分にとって近しい人に向いてしまいやすいものですから、仕事でストレスを抱えやすい人は家庭でも問題を抱えやすくなります。
アサーティブコミュニケーションなどをちゃんと使って、仕事の問題は仕事の中で解決しておかないと、そのイライラのせいで大切な家族との関係や恋愛関係にまで問題を引き起こしてしまいます。
このような気づかないうちに大切な第三者にまで敵意を向けてしまう非暴力コミュニケーション(Nonviolent Communication)を皆さんがしないためのコミュニケーションエクササイズを紹介させてもらいます。
NVC(Nonviolent Communication)エクササイズ
誰でもイライラしたり苦しい状況に陥ることは時にはあります。
その状況から抜け出すためには仲間や支えてくれる人が必要です。
それなのに、多くの人はその支えてくれる大切な人をいつのまにか突き放してしまいます。
そうなると感情的にも物理的にもその逆境を抜け出すことが難しくなります。
NVCはマーシャル・ローゼンバーグ博士が提唱されたコミュニケーションで、個人間の衝突を避けてお互いに分かり合うために開発されたものです。
これにはたくさんの方法が含まれていますが、あまりたくさんの方法があっても実践的ではないので、そんな中でも特に使いやすいものを8つのエクササイズとして紹介させてもらいます。
人間関係の無駄な衝突を避けるためのおすすめ
人間関係の余計な衝突を避けるために役に立つであろう本を紹介しておきます。
人間は残念な生き物です。
その残念さを認めて前に進むことが大切です。
そのために役に立つであろう3冊です。
📚だれもわかってくれない 傷つかないための心理学
人間関係における誤解というものはよくあると思います。
お互いに行き違いが起きてしまうようなこともあると思いますが、なぜそのようなことが起きるのかということを解説してくれている本です。
📚われわれはなぜ嘘つきで自信過剰でお人好しなのか 進化心理学で読み解く、人類の驚くべき戦略
こちらの本は人間の過ちやすれ違いが起きる原因をより理解することができるようになります。
人間関係でも恋愛関係でもとても参考になります。
📚信頼はなぜ裏切られるのか―無意識の科学が明かす真実
裏切る人というのは残念ながら一定数はいるわけですが、これは、実は相手の性格などではなく、相手の状況を見ればそれを見抜くことができるもので、相手が裏切るかどうかはその相手の状況次第だということを解説してくれているとても面白い本です。
裏切られて損をしたくないという人や人に裏切られてつらい思いをしたことがあるという人は、もう二度と同じ失敗をしないように読んでおくことをおすすめします。
エクササイズその1 :観測と書き換え
夜寝る前にその日のうちに心の中に浮かんだ「他人から自分に向けられた批判」と「自分自身に対する批判」を思い出して全て紙に書き出してください。
夜寝る前にその日1日を振り返ります。
他人から自分に向けられた批判と自分で自分に対して感じた批判の両方を思い出して、それを紙に書き出してください。
これは両方の批判を客観視するために行います。
エクスプレッシブ・ライティングでは寝る前に行うと記憶に残ってしまうという問題があります。
寝る2時間から3時間前をおすすめしていますが、このエクササイズではあえて寝る前に行います。
観測した内容を意図的に書き換えることを行います。その書き換えた内容をより覚えておくために寝る前に行うわけです。
これを書き出したら全ての文章を客観的な文章に書き換えます。
例えば、「上司が自分に攻撃的な発言をした」という内容であれば、そこから全ての主観的な内容を排除します。
関西人のツッコミを攻撃的に感じる人もいるように、「攻撃的」というのもそれぞれの主観によるものです。
このような主観を全て排除するわけです。
その発言は客観的に見たらどんな発言だったのだろうと考えます。
もし声のトーンを下げて威圧的に自分に向かって発言したのであれば、「上司が声のトーンをあえて下げて発言した」となります。
上司が声のトーンを下げたのは客観的な事実です。
それは事実なのか自分の主観なのか考えていきます。
このエクササイズを実際に続けていただけると、わざわざ紙に書き出したりしなくても自然とできるようになります。
相手にイラっとくることを言われたとしても、その発言を客観的に見て事実に分解していくことができると少しの事ぐらいでは感情的になることもなくなります。
これはただ自分の主観を取り除くだけです。
これをできるようになっておかないと、人はどうしても相手が行った事実と自分が感じた感情を区別せずに捉えてしまいます。
それを分離することができるようになるエクササイズです。
自分で自分に向けた批判も同じようにします。
例えば、「自分が考えていることをうまく話すことができなくて周りにバカにされた」というのであれば、これも客観的に見て事実だけに注目して分解していくと、「自分は周りの人を誰も傷つけないように表現に悩んでいる間に余計に時間がかかってしまい、それがしどろもどろに見られて笑われた」と変換できるかもしれません。
「バカにされた」「難癖をつけられた」「悔しい」このようなことは全て自分の主観です。
自分の主観を取り除いて客観的に見た事実だけに変換するのが「観測と書き換え」のエクササイズです。
エクササイズその2 :他者観察
これもとても簡単にできるエクササイズです。通勤や通学中に使うこともできると思います。
駅やバス停、スーパーやコンビニのレジなど他の人が並んでいる状況で、5分間のタイマーを設定してその中から1人から2人ほどを決めてをひたすら観察してください。
「この人はどんなことを考えているのだろうか?」と考えてください。
その人の表情や様子からどんなことを考えているのか想像してみてください。それをノートやスマホに書き出してください。
その上で以下のポイントについて検討していきます。
「自分が想像した内容のうち事実はどれだろうか?」
「自分が想像した内容のうち評価はどれだろうか?」
自分が考えた思考の「事実」と「評価」を区別するわけです。
皆さんも実際に行ってみてください。
「あの人は仕事ができなさそう」
「あの人は頭が悪そう」
「あの人は素直な人のようだ」
「あの人はきっと弟がいるだろう」
いろんな想像や思考が膨らむと思いますが、それは全て自分の評価です。
「他の人が黒い帽子を被っている」
「綺麗な靴を履いている」
これらは事実です。
「笑顔でいるからきっといいことがあったのだろう」
「高価な靴を履いているからきっと裕福な人なのだろう」
こうなると自分の評価も含まれています。
どこが自分の観察した事実でどこが自分の主観的な評価なのかを区別します。
人は意識しない限りは、客観的な事実と自分の思い込みを区別できません。
そうならないように事実と評価を区別して捉えるためのエクササイズです。
事実と「感情」「評価」を区別する!
事実と「感情」「評価」を区別することが大事です。
僕たちがイライラするのは客観的な事実ではありません。
客観的な事実に対して自分の主観的な感情でイライラします。
客観的な事実に対して自分が評価をするからイライラします。
例えば、美女と目が合った時に相手がニコッと微笑んでくれたとします。
「美女と目が合ってニコッと微笑んでくれた」は事実です。
ここから感じる評価は人それぞれかなり違います。
事実はただそれだけなのに、人によっては「自分に気がある」と評価する人もいれば、自分に自信がない人の場合には「自分のどこかがおかしくて笑われたのかもしれない」と評価する人もいます。
評価はどちらが正しいのかわかりません。
それは自分の思い込みにすぎないかもしれません。
これに気づけるようになるのが今回のエクササイズの第一ステップです。
ぜひ寝る前と通勤や通学の時に行なってみてください。ほとんどの人は評価がやたらと多いということに気づくはずです。
事実はたったひとつです。
評価はいくらでもある可能性のひとつに過ぎません。
これを区別できるようになれば、感情にとらわれて他人に攻撃的になることがなくなります。
それと同時に自分だけでなく相手の評価もどうとでも変わることに気付けます。
それによって、相手が誤解したり勘違いしないようにちゃんと説明しないといけないと考えられるようになります。
その結果アサーションも上手くなります。
ここから先の続きのエクササイズは今回のおすすめの動画で詳しく解説しています。
ぜひ続きもチェックしてみてください。
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